理系の人々/よしたに | 読んだり観たり聴いたりしたもの

理系の人々/よしたに

別に狙って読んでいる訳ではないが、たまたま、またまた理系もの。
妻が読んでいたので、読んでみたのだった。

オタリーマンで有名な作者である。きちんと読んだことはないが。

アキバや理系クンが、パートナーを代表とする一般視点(もっともそうしたパートナーを選んだ時点で既に一般と見なして良いかどうかは疑問であるが)からの描写だったのに対し、こちらは、本人視点。
つまりネタは、自虐、自戒、自尊などである。

意外と絵は上手い。内容的には予想の範囲内で、目を引くようなものはない。ふーんと読みつつ、時々、ニヤッとできれば良いだろう位の気持ちで描かれ、だいたいそのような反応で消費されてゆくモノであろう。

本人視点モノは、結局最初からコミュニケーションにしろ批判にしろ、自己完結してしまっているので、そこが空しいというか、寂しい感じがする。

あと、作中で、理系と工学系を弁別するようなくだりがあって笑ってしまった。目くそ鼻くそではないが、それを言うなら、情報系が理系というのは寧ろ違和感だ。情報学科は立派に工学系だろう。妻など、情報系は文系だと思っていたぐらいである。
閑話だが、個人的にはSEは寧ろ文系の能力が重要な職種であると思う。日本で開発されるシステムの半分以上が使い物にならないという異常事態の原因の少なくはない部分が、この点に掛かっている筈である。

PONの思い出話は出色だった。

よしたに
理系の人々