DS/Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全/ナップ/任天堂 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

DS/Wi-Fi対応 世界のだれでもアソビ大全/ナップ/任天堂

任天堂のテーブルゲーム集から3つ目のゲーム紹介。今回は「ナップ」。

ハーツと同様、日本ではマイナーなトリック系のトランプゲームである。

プレイヤーが輪になり、最初のプレイヤーが手札から1枚出す。それ以降のプレイヤーは、そのカードと同じスート(マーク)のカードを持っていれば、それらから選んで場に出さなければならない。無ければ任意のカードを出して良い。こうして一巡出し終わったカードの山をトリックと言い、このトリックを巡って知謀の限りを尽くすのがトリックテイキングゲームと呼ばれ海外ではトランプのメジャージャンルの一つとなっている。ナップはその1種である。

DCのぐるぐる温泉などプレイした人は、トランプゲームのナポレオンを思い浮かべると良いだろう。実際、ナップとは、ナポレオンの省略形であり、これはフランス軍との戦いをテーマにした英国のカードゲームなのである。ぐるぐる温泉収録のナポレオンは、英国ナップの日本版改変ゲームと言うことらしい。日本版ナポレオンがナポレオン軍と連合軍に分かれてのチーム戦であったのに対し、英国ナップは個人戦である。

アソビ大全に沿ったゲームの流れを説明しよう。

まず、プレイヤーは8人まで参加できる。自分の場合にはCOMを入れない3人で遊ぶことが多い。
使用カードは、全カード52枚か、7以降のみの32枚かをルールで選択できる。数を絞ると後述するミゼールが難しくなる。

プレイヤーは順番を決め、伏せたカードから5枚ずつ手札を配られる。つまり、1ゲームはトリック5回勝負と言うことだ。この後、手札を見て戦略を練り、上座から順に、目標を宣言してゆく。

目標とは、自分が取れると思うトリックの数であり、つまりワンからファイブまである。全てのトリックを取るファイブのことをナップという。ワンはルール設定で不可にもできる。プレイヤーは前の人の宣言よりも大きい宣言しかできない。できなれればパスする。全員がパスしたら、一番大きな宣言をした人が親になりゲームスタートだ。なお、スリーとフォーの間に、ミゼールという宣言がある。これは、1トリックも取らない、という宣言である。また、誰かがナップを宣言した場合に限り、他のプレイヤーも全取り宣言を被せることができる。これをウェリントン(ナポレオンを打ち破った英国の英雄)という。さらに誰かがウェリントンを宣言した時のみ、全取りとしてブリュッヒャー(ナポレオンを打ち破ったプロイセンの英雄)を宣言できる。個人的にはまだウェリントンやブリュッヒャーの成功は見たこと無い。

親が最初に場に出すカードのスートを切り札という。切り札は他のスートのどんなカードより強い。スートが同じなら、Aが最強で、以降K,Qと下がっていき、2が最弱である。32枚戦を選択した場合は7が最弱となる。
切り札以外で始まったトリックでは、開始スートでも切り札でもないスートのカードは無条件に負ける。
なお、ミゼールでスタートしたゲームでは切り札は設定されない。

トリックを取ったプレイヤーは任意のカードで次のトリックを始める。こうして5回トリックを終えるまでに、宣言したトリック数を取れば親の勝ち、取らせなければ子の勝ちとなる。もちろんミゼールの場合には、1トリックも取らない場合のみ親の勝ちとなる。

親が宣言を達成した場合、子はそれぞれ宣言と同じ数だけポイントを親に支払う。宣言未達成の場合には、親は宣言数だけ各子にポイントを支払う。例えば、3人プレイの場合、フォーを達成した親は、+8ポイント、子は各-4ポイントである。ミゼールはスリーと同じポイントである。ナップ以上の宣言では、ボーナスが付きかなり高額のポイントとなる。細かいポイント数はルール設定で変更できる。

ゲーム当初に決めるプレイ回数分ゲームを繰り返した後、もっともポイントを稼いだプレイヤーの勝ちとなる。

親は勝てば大きいが、負けると損失もでかい。子で様子をうかがい、ここぞという時に親となって勝負に出るのがポイントだ。
しかし引きすぎると親に舐められる。手札にAやKがあればほぼワンは取れるのである。親は無理だと思っても、せめてツーぐらいは宣言して、親となる他のプレイヤーを牽制したい所だ。

手札がボロボロでも、ミゼールという逆転の目があるので諦めてはいけない。ただし、ミゼールを宣言するということは、手札が弱いですと公言するという事であり、それならばと他プレイヤーにフォーを宣言させる後押しとなってしまう場合もあるので事は簡単ではない。

カードはプレイヤー数×5枚しか使用されない、という点を考えて戦略を立てるべきだ。2,3人の対戦では多数のカードが山に眠る訳である。
同スートが手札に3枚以上あるような場合にはかなり強気の戦略が考えられるだろう。やはりなんと言っても切り札は強い。切り札を強い順に出しているだけで勝ててしまうことも多い。しかし切り札に頼ってばかりではダメである。弱い宣言では親が取れない場合もあるし、ツーで勝つよりスリー、スリーよりフォーで勝つ方がポイントも断然違うからだ。ツーで2回勝ったとしても相手にフォーを1回勝たれたらチャラである。

出せるカードは大体決まっているため、ゲーム展開はスピーディーである。キーポイントでは悩む。カードの出し方の前後で、勝敗がガラッと変わってきてしまうからだ。ただし、使用枚数が少なく相手のカードが読み切れないため、結局はかなり運も左右する。そこそこ気楽に、それなりにドキドキ楽しむには最適のゲームであると言えよう。


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