お茶にごす。 8巻/西森博之 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

お茶にごす。 8巻/西森博之

例によって先月の楽天ポイントで購入。

8巻は、かなり盛り上がって、ギャグのキレも素晴らしかった。

文化系ということで運動部に無条件にバカにされる茶道部。
あのお淑やかな姉崎部長も内心思う所があったのだろう。体育祭へ向けて、部対抗リレーでの、異例の勝ちに行きます宣言で張り切る部員達。
それは、部長なりの、引退へ向けての思いで作りという事でもあるし、引退の事実から目を背けたい部員の代償行為でもあった。

まークン、ヤーマダ、夏帆と、化け物のようなメンツに囲まれて、100m15秒台とかなり俊足の姉崎部長が、まるで鈍足っ子扱いであるのが不憫でもあり、また頼もしくもある。

学園物のノリとして、仲間と一つに打ち込む、一生懸命な姿は素直に胸を打つ。というか、茶道部がどこに力割いてるんですか、という事ではあるが、ひろしも含めた茶道部の一体感にはとても心和む感じだ。
爽やかでエネルギッシュで、そして体育祭当日の緊張感。のびのびと無邪気に走る夏帆。姉崎部長のひたむきな目、その信頼感。期待に文字通り200%応えるまークンと、きらめくような青春の一コマを素晴らしい筆致で描ききっている。

脇役陣も素晴らしい。さり気なく描かれた奥沼さんの心の機微や、副部長のボケ、智花の毒も良かったが、個人的に一番心に残ったのは、アニ研女子の自虐と反跳である。

焼き肉屋は、29日は定休日なんだろうか。

クールに優しく人助けに勤しむまークンを見守るブルー樫沢と口の悪い女。樫沢はすっかりまークンファンでは。

次巻は一波乱の予感。文化祭はどうなる?!


西森博之
お茶にごす。 8巻