天使な小生意気/西森博之 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

天使な小生意気/西森博之

お茶にごす。の繋がりで、気になっていたシリーズ。
そのうちいつか読もうと密かに思っていた所、先日通りがかった古本屋の5冊100円コーナーにバラ積みされていたので、あるだけ買ってきてしまった。でも所々抜けて特に1,2巻が無いのが玉に瑕であった。

その後ようやく1,2巻を購入してきたので、早速読んでみた。

お茶より若干ストーリー色が強い感じ。非常に面白く引き込まれてぐいぐい読んでしまった。

小学生の男子、天使恵(あまつか めぐみ)は、怪しげな老人にもらった本から現れた小悪魔に何でも願い事を叶えてやると持ちかけられ、「男の中の男にしてくれ」と願うが、騙されて女の子にされてしまう。しかし、心の中では、男の中の男を目指したままやんちゃに乱暴に振る舞いながら、女の中の女として美少女に育ってゆく。野蛮とののしられる生活を一変するために、そしてとある秘密の目的で、親友の美木に引っ張られ知人のいない高校へ進学した恵だったが、登校初日から早速トラブル。しかし、その類い希な容姿と、それにもまして希な「男気」に惚れ込んだ蘇我や藤木など一部男子生徒達は、果敢に恵にアタックするのであった。と言うような出だしか。

とりあえず4巻まで読んだ所で、一番印象に残ったのは、藤木である。
どうみてもやられキャラの平凡キャラで終わる筈だった所を、なぜそこまで?という意外な奮闘を見せた事で、強く感銘を受けたのだ。
サブの筆頭は蘇我だろうし、その設定のまま進んで、藤木などは日の目を見ないだろう事は、コミックスの背からも表紙からも分かるが、自分としては彼を応援したい気持ちで一杯だ。

恵は、男とか女とかいう前に、精神構造が小学生のまま成長せず止まっている印象。それはつまり女になってしまったトラウマというか戸惑いを受け入れられないまま、と言うことなのだろう。しかし、その保たれた純粋さがこの物語のキーであり、上記のように蘇我や藤木を惹き付ける源であることは間違いないだろう。

読んでいると結構後付け臭が強いが、ともかく非常に複雑な設定なので、今後の物語のふくらみがとても楽しみである。


西森博之
天使な小生意気