DS/カルドセプトDS/セガ
何百時間プレイしているか分からないゲームである。
まず、カルドセプトというゲームの説明をしよう。
シリーズによって細かなバリエーションはあるが、このゲームは一言で言うと、カードバトル+いたスト、と考えれば間違いない。いただきストリートを知らない人は、カードバトル+モノポリーで近似して欲しい。
最大4人までのプレイヤーが、スゴロク状のマップをサイコロを振って進み、目標の魔力を稼いでスタート地点まで戻ったら勝ち、というゲームである。各マップにある0~4個の塔を全て回り、スタート地点の城に戻れば、周回ボーナスとして魔力がもらえる。
プレイヤーはあらかじめ膨大な種類のカードのストックから、1種最大4枚まで、合計で最大50枚を選んでブックを組み、戦いに持ち込む。スタート時に5枚、以下自分のターンが来るたびに1枚ずつ伏せたブックからカードを引き、最大6枚の手持ちカードを駆使してこのスゴロクバトルを闘うのだ。
止まったマス目が空き地なら手札カードからクリーチャーを召還して設置し自分の領地にする事ができる。自分の領地には通行料が発生し魔力を稼ぐ事ができる。すでに敵のクリーチャーが設置された敵領地のマス目に止まった場合には、取れる手段は2つだ。1つ目は、通行料として黙って魔力を支払い事なきを得る事。2つ目は、手札カードからクリーチャーを召還して、相手に戦いを挑む事だ。もし勝てば相手のその領地を奪うことができる。負ければ通行料の支払いだ。バトル中に体力が0になったクリーチャーは破壊され、もはやカードには戻らない。
バトルの際には、双方1枚ずつアイテムカードを使用できる。例えばHP(体力)を増やす防具や、ST(攻撃力)を増やす剣などのアイテムだ。相手の体力には土地レベルに応じて地形効果が付加される。だからまず地形効果を削ってからでないと相手の体力は削れないのだ。しかし、巻物というアイテムを使用すると、地形効果を素通りして、直に体力を削ることができる。
自分のターンの最初には、もし持っていれば特別なスペルカードを使用することができる。例えば全体攻撃の魔法であったり、回復や、敵プレイヤーの進行を妨害するようなスペルもある。
毎ターン、自分が通過した自分の領地に対しては、コマンドを1回だけ指示できる。そこでは、クリーチャーを交換したり、通行料を値上げするため魔力を投じて土地レベルを引き上げたりできるのだ。塔や城に止まった場合は、全ての自領地から選択して領地コマンドを実行できる。
各領地とクリーチャーには4つの属性(火水土風)および無属性が割り当てられ、各エリアの各属性には、それに対応した護符が発行される。魔力を投資して護符を買い、土地レベル引き上げなどその属性の価値を高めると、護符の価値が跳ね上がり、イコール所有魔力も跳ね上がる。つまり、いたストの株と同じである。
こうして、自分の領地を増やし、敵の領地に止まらず、もしくは敵の領地を奪い、素早く周回してボーナスをもらい、護符で稼ぎ、いち早く目標魔力を貯める事にしのぎを削るゲームなのである。
とまあ、駆け足過ぎてよく分からない説明とは思うが、その最大のポイントは、カードゲームとしては当たり前だが、カードの種類がメチャメチャ沢山ある、ということである。
戦略の基本のクリーチャーカード。これには、HP(体力)、ST(攻撃力)、G(使用魔力)の3つの数字とイラストが書いてある。バトルの基本は、手持ち魔力からGを払って召還し、相手のHPからこっちのSTを引き、ゼロになれば撃破、ゼロにならなければ相手の反撃、という流れである。
カードの種類が豊富というのは、この数字の組合せが多数ある、ということではないのだ。もっと、別の特徴的な性能が付加されているのである。
例えば、先制という能力がある。これは、例え攻め込まれても、守備側が先に攻撃できるという素晴らしい能力である。ちょっと考えれば分かるように、先制クリーチャーが武器を持って守っていたら、攻め落とすのは相当難しいだろう。
援護という能力を持つクリーチャーは、手持ちのクリーチャーカードをアイテムのように戦闘時に使用できる。使用したクリーチャーのHPとSTが付加されるのだ。
また、あらゆる物理攻撃は無効、というクリーチャーもいる。このクリーチャーには巻物攻撃かスペルでの攻撃しか効かない。反射という能力をもつクリーチャーは、相手の攻撃を無効にした上で、受けたダメージを丸ごと相手にはね返す。
攻撃時には、マップに現在配置されている無属性クリーチャーの数×5がSTに付加される、という変則的なクリーチャーもいる。戦闘時にはHPが、自分の所有する風属性領地の数×20に変化する、というクリーチャーもいる。風領地を沢山持っていれば守りが堅そうだが、持つ前に攻め込まれたら戦闘が始まる前に死んでしまうだろう。
攻撃がヒットすると、通行料を支払わなくても良い「眠り」のスペル効果を領地に付加するクリーチャーもいる。領地コマンドでクリーチャーを隣のマスに移動させると、移動元と移動先の2カ所に増殖するクリーチャーもいる。攻撃を受けると、ランダムな空きマスに増殖するクリーチャーもいる。
と、書いているときりがない位、様々な個性を持ったクリーチャーがあり、アイテムカードがあり、スペルカードがあるのだ。そしてそれらが絶妙にバランス調整されている。例えば、上記の例で言えば、先制クリーチャーも、先制クリーチャーに攻め込まれてはまるで意味がない。また先制を付加するアイテムもある。守備側の先制クリーチャーの攻撃を防具を使ってしのぎきり、その後倒すという戦法もあるだろう。そもそもスペルで攻撃されては先制の効果は無効である。
このように、このカードさえ使っていれば、このクリーチャーさえ使っていれば鉄板、という安易なベストプラクティスがないのである。
カルドセプトエキスパンションをベースにしたカルドセプトDSでは、こうしたカードが376種類あり、そこから50枚をチョイスして自分だけのブック、自分だけの戦略を作るのが最高に楽しいゲームなのである。
例えば、HPが60とかなりハイクラスの体力を持つが、偶数ターンの戦闘時にはHPが-30されるという能力を持つアルマジロというクリーチャーがいる。 HP60は割合強固だが、-30されてはHP30となって守りづらい。やはり使いづらいように思うだろう。しかし、良い組合せカードがあるのだ。ゴールドグースというアイテムがある。これは戦闘時に破壊され ると、HP×7Gが入手できる遺産という能力を持つアイテムである。これを組合せ、偶数ターンに、わざわざ敵の領地に攻め込んで、わざと死ぬのである。す ると、一気に420Gが入手できる。通常バトルの目標魔力が5000G程度である。これは相手も無視できないレベルだ。すると、こちらがゴールドグースを手札に持っていると、アルマジロをおいた領地には、相手は攻め込みづらいという事になる。奪った領地より遺産の方が高額だからである。そうして、遺産目当てと思わせつつ実は領地を確保するのが本当の目的で、ゆくゆく本当に守備に適したクリーチャーに交換したりするのだ。しかし相手も黙ってみているだけでは ない。相手が使用してきたアイテムを破壊するグレムリンアムル、というアイテムがあるので、これを持って攻め込めば対処できる。そしてさらにそれに対処するには…、etc
このように、300超の個性溢れるカードを、さらに組合せ、無限とも思える自分だけの戦術を編み出してゆくのだ。
通常はクリーチャー、アイテム、スペルを程よいバランスで混ぜる訳だが、クリーチャーもアイテムも一切無し、スペルだけで戦う、ということだってできないこともないし、腕と運さえあれば勝つこともできるだろう。
かといって、ゲームを知り尽くしたような、強い人が絶対的に強いという訳でもないのだ。この辺りのバランスが絶妙なのである。
上記のように、バトルはかなり複雑な展開になる。全カードの内容や効果を覚えておくのはもちろん、対戦相手の現在の手札を覚えておき、基礎体力、土地レベルによる補正、アイテム補正、もしくはアイテムによる特殊効果、クリーチャー自身の持つ能力、隣接地の支援効果、特別なクリーチャーの応援効果、などなど複雑に影響する効果を緻密に計算する必要があるのだ。ともするとうっかり効果や能力を忘れて、勝てるつもりが負けてしまったりする。相手がアイテムを何持っていたのか忘れて悩んだり、相手がもしアイテムAを使うならこっちはBで勝てるが、Cを出してきたらこっちはDを出さないと勝てない、と悩んだり、非常に難しい展開になる。こうした所をそつなく覚えて計算できる人は確かに強い。
しかし、そんな強い人でも、なぜか都合良く空き地に止まり敵領地を避けてしまう、サイコロの出目の良い人や、ブックからここぞという絶妙のタイミングでこれというカードを引きまくるラッキーマンには、とうてい勝てないのだ。素人でもツイていれば、10年遊んでいる人にも勝てるのだ。このゲームは、非常に複雑だが、運が勝敗の半分以上を左右するのである。そこが面白いと言える。
そもそも最初にカルドセプトに触れたのは、もう10年近く前になるが、DCでカルドセプトセカンドを遊んだのが最初である。初見、小難しそうなカードゲームだなと思ったものだが、プレイし始めたら、一瞬で虜になった。
カルドセプトDSは、このセカンドより前のバージョンの移植になるので、やや古いしカードも少ない。セカンドでは約450種のカードが存在した。またセカンドで取り入れられたルールやギミックは一部を除いてDSにはない。
これだけ遊んでおきながら言うが、はっきり言って、DS版は、カルドセプトというゲームとしては下の下である。
もし今3DSなどで新作がでればすぐに飛びついて、DS版は窓から捨ててしまうだろう。
それでも、カルドセプトとしては最低限の面白さは当然ある訳だし、なにより携帯機で手軽にネット対戦できるという最大の利点があるので、やむなくこれで遊んでいるのである。
アーモダイン後、暇しているように見える大宮ソフトはさっさと3DSかPSPか、もしくは最悪Vitaでも構わないので、新作を早く投入して欲しい。新作が無理ならセカンドエキスパンションのベタ移植でも構わない。
ところで今、我が家には、カルドセプトDSのソフトが3本ある。私と妻と、もう1本はAI用である。
カルドセプトDSは手軽にWifi対戦できる。もっぱら義弟と合わせて3人で対戦している。しかし、最大4人までプレイできる仕様なので、時には4人対戦したいと思う訳だ。また、2vs2の同盟戦も面白い。
じゃあ、もう一人はAI(=COM)を入れて遊ぼうぜ、と誰しも考えるだろう。しかし大宮ソフトはそうは考えなかったようで、Wifi戦には、AIを混ぜて遊ぶという概念がない。そう言うメニュー項目はないのだ。ちなみにローカルのワイヤレス対戦にも無い。
しかし、我々は諦めなかった。ソフトハウスが用意してくれなかったのなら、自分たちで何とかするしかない。
私は、ネット対戦時の切断処理の仕様に目を付けた。ネット対戦中、ネットトラブル等で切断が発生すると、カルドセプトDSでは、ネット対戦ゲームでは良くあるように、切断プレイヤーをAIに切り替えて試合が続行されるということに気がついたのだ。
なんだ、ちゃんとAIがいるではないか!
となれば、後は簡単である。
まずDSをもう一台追加で用意する。カルドセプトDSも、もう1本追加で用意する。これをAIセットと呼ぼう。
AIセットのソフトで、AIに持たせたいブックを編集しておく。
人間三人と、AIセットの4台のDSで、ネットに接続し、諸条件を決め、ネット対戦を始める。
AIセットのターンになったら、おもむろにDSの電源を切る。
あらびっくり、しばし待てば、AIセットのプレイヤーは、AIに切り替わって、試合は続行されるのである。
ということで、AIを混ぜて遊びたい、というただそれだけのために、DSとソフトを追加で用意するほど、このゲームを遊び込んでいるんだよ、というエピソードであった。
ちなみに、ここで使われているAI用DSこそ、以前のエントリで出た、ジャンクを修理して直したDSLシルバーである。
またカルドセプトDSも、新品でも中古でも1000円以下で容易に入手できるほど一時かなり値崩れしていたので、実際はそれほど投資額はかさんでいない。
最近では3DSを購入してDS系本体が増えたという人も多いだろうから、ぜひ上記のAI追加法は試してみて欲しい。お奨めである。
ただし、1点だけ難点がある。それは、AI用ソフトのブックを自在に作成するには制限があるということだ。
もしソフトを新品で購入したなら、AI用のブックを作成するには、普通にプレイしてこつこつカードを集める必要がある。非常に面倒だ。ワイヤレス通信でブックの受け渡しができるが、なぜかレア度Extraのカードが含まれたブックは受け渡し不可という謎仕様なので、渡せるブックに制限が発生する。Eレアカードを含む任意のブックを作成できるようになるには、AIソフトを相当プレイしないと無理だろう。
ちなみに、これだけ遊んでいる私ですら、カードのフルコンプはできていない。カードのフルコンプとは、どんな任意のブックも組めるように、1枚しかもてないEレアカード以外の全て種類カードを4枚ずつ入手することである。
新品のカルドセプトをスタートすると、基本的なカードが揃ったスターター的なブックの合計50枚のカードから始まる。対戦に勝つと、マップの広さと順位に応じて最大20枚のカードを報酬として取得できる。報酬カードは重複のないランダムで、レア度ごとの構成比率が決まっている。また、1枚も持っていないカードがある場合、3勝に1回は必ず未所有カードを1枚はゲットできるようになっている。また、1枚も持っていないカードは、ワイヤレス通信で、友達と1対ゼロでトレードすることができる。
以上で分かる通り、全376種類のカードを1枚ずつ集めることは非常に易しい。友達から5枚以上あるカードを全部もらって、後はひたすらバトルを重ねれば、着実にゴールに到達する。当初は報酬カードのほとんどがNewカードだし、終盤でも3勝に1回は必ずNewカードが来るからだ。もう遠い昔で忘れたが、多分、対CPUで50勝(≒50戦)もしない内に揃うのではないだろうか。
しかし、フルコンプとなるとそうはいかない。
Eレアカードが8枚あるのでこれを除いて、368枚を全て4枚ずつ揃えると言うことは、最低でも1480枚カードを持っている必要がある。完全に重複がなかったとして、最低でも72勝する必要がある。
未所有カードの取得には優先処置があったが、2枚目以降は完全ランダムである。つまり運が悪い人は、永遠に達成できない可能性もあるということだ。
私の場合、これまでに約400戦行い、カード総数5108枚となっている。しかし3枚しかないカードが6種、2枚しかないカードが1種あるのだ。ちなみに最もカブリの多いカードはクリーチャーのハーピーで、34枚も持っている。
多分、もう百試合する間などには揃うことはないだろう。
いい加減話が長くなったので、ここらで切り上げるが、いくらでも喋ることができるし、今後もいくらでも遊べるソフトであることは間違いない。ベストではないが。
セガ
カルドセプトDS
まず、カルドセプトというゲームの説明をしよう。
シリーズによって細かなバリエーションはあるが、このゲームは一言で言うと、カードバトル+いたスト、と考えれば間違いない。いただきストリートを知らない人は、カードバトル+モノポリーで近似して欲しい。
最大4人までのプレイヤーが、スゴロク状のマップをサイコロを振って進み、目標の魔力を稼いでスタート地点まで戻ったら勝ち、というゲームである。各マップにある0~4個の塔を全て回り、スタート地点の城に戻れば、周回ボーナスとして魔力がもらえる。
プレイヤーはあらかじめ膨大な種類のカードのストックから、1種最大4枚まで、合計で最大50枚を選んでブックを組み、戦いに持ち込む。スタート時に5枚、以下自分のターンが来るたびに1枚ずつ伏せたブックからカードを引き、最大6枚の手持ちカードを駆使してこのスゴロクバトルを闘うのだ。
止まったマス目が空き地なら手札カードからクリーチャーを召還して設置し自分の領地にする事ができる。自分の領地には通行料が発生し魔力を稼ぐ事ができる。すでに敵のクリーチャーが設置された敵領地のマス目に止まった場合には、取れる手段は2つだ。1つ目は、通行料として黙って魔力を支払い事なきを得る事。2つ目は、手札カードからクリーチャーを召還して、相手に戦いを挑む事だ。もし勝てば相手のその領地を奪うことができる。負ければ通行料の支払いだ。バトル中に体力が0になったクリーチャーは破壊され、もはやカードには戻らない。
バトルの際には、双方1枚ずつアイテムカードを使用できる。例えばHP(体力)を増やす防具や、ST(攻撃力)を増やす剣などのアイテムだ。相手の体力には土地レベルに応じて地形効果が付加される。だからまず地形効果を削ってからでないと相手の体力は削れないのだ。しかし、巻物というアイテムを使用すると、地形効果を素通りして、直に体力を削ることができる。
自分のターンの最初には、もし持っていれば特別なスペルカードを使用することができる。例えば全体攻撃の魔法であったり、回復や、敵プレイヤーの進行を妨害するようなスペルもある。
毎ターン、自分が通過した自分の領地に対しては、コマンドを1回だけ指示できる。そこでは、クリーチャーを交換したり、通行料を値上げするため魔力を投じて土地レベルを引き上げたりできるのだ。塔や城に止まった場合は、全ての自領地から選択して領地コマンドを実行できる。
各領地とクリーチャーには4つの属性(火水土風)および無属性が割り当てられ、各エリアの各属性には、それに対応した護符が発行される。魔力を投資して護符を買い、土地レベル引き上げなどその属性の価値を高めると、護符の価値が跳ね上がり、イコール所有魔力も跳ね上がる。つまり、いたストの株と同じである。
こうして、自分の領地を増やし、敵の領地に止まらず、もしくは敵の領地を奪い、素早く周回してボーナスをもらい、護符で稼ぎ、いち早く目標魔力を貯める事にしのぎを削るゲームなのである。
とまあ、駆け足過ぎてよく分からない説明とは思うが、その最大のポイントは、カードゲームとしては当たり前だが、カードの種類がメチャメチャ沢山ある、ということである。
戦略の基本のクリーチャーカード。これには、HP(体力)、ST(攻撃力)、G(使用魔力)の3つの数字とイラストが書いてある。バトルの基本は、手持ち魔力からGを払って召還し、相手のHPからこっちのSTを引き、ゼロになれば撃破、ゼロにならなければ相手の反撃、という流れである。
カードの種類が豊富というのは、この数字の組合せが多数ある、ということではないのだ。もっと、別の特徴的な性能が付加されているのである。
例えば、先制という能力がある。これは、例え攻め込まれても、守備側が先に攻撃できるという素晴らしい能力である。ちょっと考えれば分かるように、先制クリーチャーが武器を持って守っていたら、攻め落とすのは相当難しいだろう。
援護という能力を持つクリーチャーは、手持ちのクリーチャーカードをアイテムのように戦闘時に使用できる。使用したクリーチャーのHPとSTが付加されるのだ。
また、あらゆる物理攻撃は無効、というクリーチャーもいる。このクリーチャーには巻物攻撃かスペルでの攻撃しか効かない。反射という能力をもつクリーチャーは、相手の攻撃を無効にした上で、受けたダメージを丸ごと相手にはね返す。
攻撃時には、マップに現在配置されている無属性クリーチャーの数×5がSTに付加される、という変則的なクリーチャーもいる。戦闘時にはHPが、自分の所有する風属性領地の数×20に変化する、というクリーチャーもいる。風領地を沢山持っていれば守りが堅そうだが、持つ前に攻め込まれたら戦闘が始まる前に死んでしまうだろう。
攻撃がヒットすると、通行料を支払わなくても良い「眠り」のスペル効果を領地に付加するクリーチャーもいる。領地コマンドでクリーチャーを隣のマスに移動させると、移動元と移動先の2カ所に増殖するクリーチャーもいる。攻撃を受けると、ランダムな空きマスに増殖するクリーチャーもいる。
と、書いているときりがない位、様々な個性を持ったクリーチャーがあり、アイテムカードがあり、スペルカードがあるのだ。そしてそれらが絶妙にバランス調整されている。例えば、上記の例で言えば、先制クリーチャーも、先制クリーチャーに攻め込まれてはまるで意味がない。また先制を付加するアイテムもある。守備側の先制クリーチャーの攻撃を防具を使ってしのぎきり、その後倒すという戦法もあるだろう。そもそもスペルで攻撃されては先制の効果は無効である。
このように、このカードさえ使っていれば、このクリーチャーさえ使っていれば鉄板、という安易なベストプラクティスがないのである。
カルドセプトエキスパンションをベースにしたカルドセプトDSでは、こうしたカードが376種類あり、そこから50枚をチョイスして自分だけのブック、自分だけの戦略を作るのが最高に楽しいゲームなのである。
例えば、HPが60とかなりハイクラスの体力を持つが、偶数ターンの戦闘時にはHPが-30されるという能力を持つアルマジロというクリーチャーがいる。 HP60は割合強固だが、-30されてはHP30となって守りづらい。やはり使いづらいように思うだろう。しかし、良い組合せカードがあるのだ。ゴールドグースというアイテムがある。これは戦闘時に破壊され ると、HP×7Gが入手できる遺産という能力を持つアイテムである。これを組合せ、偶数ターンに、わざわざ敵の領地に攻め込んで、わざと死ぬのである。す ると、一気に420Gが入手できる。通常バトルの目標魔力が5000G程度である。これは相手も無視できないレベルだ。すると、こちらがゴールドグースを手札に持っていると、アルマジロをおいた領地には、相手は攻め込みづらいという事になる。奪った領地より遺産の方が高額だからである。そうして、遺産目当てと思わせつつ実は領地を確保するのが本当の目的で、ゆくゆく本当に守備に適したクリーチャーに交換したりするのだ。しかし相手も黙ってみているだけでは ない。相手が使用してきたアイテムを破壊するグレムリンアムル、というアイテムがあるので、これを持って攻め込めば対処できる。そしてさらにそれに対処するには…、etc
このように、300超の個性溢れるカードを、さらに組合せ、無限とも思える自分だけの戦術を編み出してゆくのだ。
通常はクリーチャー、アイテム、スペルを程よいバランスで混ぜる訳だが、クリーチャーもアイテムも一切無し、スペルだけで戦う、ということだってできないこともないし、腕と運さえあれば勝つこともできるだろう。
かといって、ゲームを知り尽くしたような、強い人が絶対的に強いという訳でもないのだ。この辺りのバランスが絶妙なのである。
上記のように、バトルはかなり複雑な展開になる。全カードの内容や効果を覚えておくのはもちろん、対戦相手の現在の手札を覚えておき、基礎体力、土地レベルによる補正、アイテム補正、もしくはアイテムによる特殊効果、クリーチャー自身の持つ能力、隣接地の支援効果、特別なクリーチャーの応援効果、などなど複雑に影響する効果を緻密に計算する必要があるのだ。ともするとうっかり効果や能力を忘れて、勝てるつもりが負けてしまったりする。相手がアイテムを何持っていたのか忘れて悩んだり、相手がもしアイテムAを使うならこっちはBで勝てるが、Cを出してきたらこっちはDを出さないと勝てない、と悩んだり、非常に難しい展開になる。こうした所をそつなく覚えて計算できる人は確かに強い。
しかし、そんな強い人でも、なぜか都合良く空き地に止まり敵領地を避けてしまう、サイコロの出目の良い人や、ブックからここぞという絶妙のタイミングでこれというカードを引きまくるラッキーマンには、とうてい勝てないのだ。素人でもツイていれば、10年遊んでいる人にも勝てるのだ。このゲームは、非常に複雑だが、運が勝敗の半分以上を左右するのである。そこが面白いと言える。
そもそも最初にカルドセプトに触れたのは、もう10年近く前になるが、DCでカルドセプトセカンドを遊んだのが最初である。初見、小難しそうなカードゲームだなと思ったものだが、プレイし始めたら、一瞬で虜になった。
カルドセプトDSは、このセカンドより前のバージョンの移植になるので、やや古いしカードも少ない。セカンドでは約450種のカードが存在した。またセカンドで取り入れられたルールやギミックは一部を除いてDSにはない。
これだけ遊んでおきながら言うが、はっきり言って、DS版は、カルドセプトというゲームとしては下の下である。
もし今3DSなどで新作がでればすぐに飛びついて、DS版は窓から捨ててしまうだろう。
それでも、カルドセプトとしては最低限の面白さは当然ある訳だし、なにより携帯機で手軽にネット対戦できるという最大の利点があるので、やむなくこれで遊んでいるのである。
アーモダイン後、暇しているように見える大宮ソフトはさっさと3DSかPSPか、もしくは最悪Vitaでも構わないので、新作を早く投入して欲しい。新作が無理ならセカンドエキスパンションのベタ移植でも構わない。
ところで今、我が家には、カルドセプトDSのソフトが3本ある。私と妻と、もう1本はAI用である。
カルドセプトDSは手軽にWifi対戦できる。もっぱら義弟と合わせて3人で対戦している。しかし、最大4人までプレイできる仕様なので、時には4人対戦したいと思う訳だ。また、2vs2の同盟戦も面白い。
じゃあ、もう一人はAI(=COM)を入れて遊ぼうぜ、と誰しも考えるだろう。しかし大宮ソフトはそうは考えなかったようで、Wifi戦には、AIを混ぜて遊ぶという概念がない。そう言うメニュー項目はないのだ。ちなみにローカルのワイヤレス対戦にも無い。
しかし、我々は諦めなかった。ソフトハウスが用意してくれなかったのなら、自分たちで何とかするしかない。
私は、ネット対戦時の切断処理の仕様に目を付けた。ネット対戦中、ネットトラブル等で切断が発生すると、カルドセプトDSでは、ネット対戦ゲームでは良くあるように、切断プレイヤーをAIに切り替えて試合が続行されるということに気がついたのだ。
なんだ、ちゃんとAIがいるではないか!
となれば、後は簡単である。
まずDSをもう一台追加で用意する。カルドセプトDSも、もう1本追加で用意する。これをAIセットと呼ぼう。
AIセットのソフトで、AIに持たせたいブックを編集しておく。
人間三人と、AIセットの4台のDSで、ネットに接続し、諸条件を決め、ネット対戦を始める。
AIセットのターンになったら、おもむろにDSの電源を切る。
あらびっくり、しばし待てば、AIセットのプレイヤーは、AIに切り替わって、試合は続行されるのである。
ということで、AIを混ぜて遊びたい、というただそれだけのために、DSとソフトを追加で用意するほど、このゲームを遊び込んでいるんだよ、というエピソードであった。
ちなみに、ここで使われているAI用DSこそ、以前のエントリで出た、ジャンクを修理して直したDSLシルバーである。
またカルドセプトDSも、新品でも中古でも1000円以下で容易に入手できるほど一時かなり値崩れしていたので、実際はそれほど投資額はかさんでいない。
最近では3DSを購入してDS系本体が増えたという人も多いだろうから、ぜひ上記のAI追加法は試してみて欲しい。お奨めである。
ただし、1点だけ難点がある。それは、AI用ソフトのブックを自在に作成するには制限があるということだ。
もしソフトを新品で購入したなら、AI用のブックを作成するには、普通にプレイしてこつこつカードを集める必要がある。非常に面倒だ。ワイヤレス通信でブックの受け渡しができるが、なぜかレア度Extraのカードが含まれたブックは受け渡し不可という謎仕様なので、渡せるブックに制限が発生する。Eレアカードを含む任意のブックを作成できるようになるには、AIソフトを相当プレイしないと無理だろう。
ちなみに、これだけ遊んでいる私ですら、カードのフルコンプはできていない。カードのフルコンプとは、どんな任意のブックも組めるように、1枚しかもてないEレアカード以外の全て種類カードを4枚ずつ入手することである。
新品のカルドセプトをスタートすると、基本的なカードが揃ったスターター的なブックの合計50枚のカードから始まる。対戦に勝つと、マップの広さと順位に応じて最大20枚のカードを報酬として取得できる。報酬カードは重複のないランダムで、レア度ごとの構成比率が決まっている。また、1枚も持っていないカードがある場合、3勝に1回は必ず未所有カードを1枚はゲットできるようになっている。また、1枚も持っていないカードは、ワイヤレス通信で、友達と1対ゼロでトレードすることができる。
以上で分かる通り、全376種類のカードを1枚ずつ集めることは非常に易しい。友達から5枚以上あるカードを全部もらって、後はひたすらバトルを重ねれば、着実にゴールに到達する。当初は報酬カードのほとんどがNewカードだし、終盤でも3勝に1回は必ずNewカードが来るからだ。もう遠い昔で忘れたが、多分、対CPUで50勝(≒50戦)もしない内に揃うのではないだろうか。
しかし、フルコンプとなるとそうはいかない。
Eレアカードが8枚あるのでこれを除いて、368枚を全て4枚ずつ揃えると言うことは、最低でも1480枚カードを持っている必要がある。完全に重複がなかったとして、最低でも72勝する必要がある。
未所有カードの取得には優先処置があったが、2枚目以降は完全ランダムである。つまり運が悪い人は、永遠に達成できない可能性もあるということだ。
私の場合、これまでに約400戦行い、カード総数5108枚となっている。しかし3枚しかないカードが6種、2枚しかないカードが1種あるのだ。ちなみに最もカブリの多いカードはクリーチャーのハーピーで、34枚も持っている。
多分、もう百試合する間などには揃うことはないだろう。
いい加減話が長くなったので、ここらで切り上げるが、いくらでも喋ることができるし、今後もいくらでも遊べるソフトであることは間違いない。ベストではないが。