スーパー0くん/さくらももこ | 読んだり観たり聴いたりしたもの

スーパー0くん/さくらももこ

例によって職場で拾得。妻がお奨めだったので読んでみた。
もとは小学館の小学一年生の連載をまとめたものらしく、吹き出しに、「ひ行き」などと書いてあるお話を、ぼーっと読んでいると、何だか和んでくる感じだ。

漫画と言うより、絵本にちかいテイストか。全ページフルカラーで色鉛筆で彩色してある。
線画は著者特有のするっとした細線だが、その上にかなり丁寧に色が塗り込んであってすごい。
人物の顔なども、肌色ベタでスッと塗ってある時もあれば、陰影を付けて表情を強調しているコマもありで、色々工夫されている感じ。とにかく色鉛筆のタッチが、ただそれだけで良い雰囲気を醸している。色彩のセンスもかなり上質だ。

0(ゼロ)くんは宇宙人という設定だが、見た目はただの地球人の子供だし、ちょっと突飛な言動はあっても、それは地球に関する知識(特に日本での生活関係の知識)がない事が主因で、実は常識はあるし性格も優しく快活で、あまり「宇宙人」という感じがしない。
つまりこのお話は、よく知らなくても、一見ちょっと変わって見える人でも、友達になれるんだよ、という小学一年生に向けたメッセージなのだろう。

0くんの故郷の星では、雪の日に特別に乗るユキサブロウという変な顔の付いた喋る乗り物がある。
使うのが雪の日だけなら、あと暇そうだなと思っていたら、別の話で、0くんの星では一週間の天気が決まっており、金曜には雪が降るという。ちゃんと活躍の機会があるんだなと、それが妙に印象に残った。

さくらももこ
スーパー0くん