最高齢プロフェッショナルの教え/徳間書店取材班
80歳になっても、90歳100歳でも、現役としてバリバリと仕事をこなしている、各界の最高齢プロフェッショナル15人へのインタビューをまとめた本。
大きな字で話し言葉だからすいすい読める割に、金言の塊のようにずっしりと読み応えがあり、なにより、読後、心の奥に湧いてくる希望と勇気の光、人生礼賛の風が心地よい印象として残る本である。
私は自営業者なので、定年はない。厚生年金もない。一財産築き上げたならまだしも、そうで無ければ体が動く内は働いて稼がねば食っていけない身の上である。
また、趣味のゲームにしても、鈴木史郎や、すぎやまこういちなど高齢になってもバリバリと楽しんでいる人を見るにつけ、高齢になっても人生を楽しむための秘訣に興味が湧いた。
すぎやまこういちのゲーム本を読んだことがあるが、この人は根っからゲームが好きなんだと分かった。両親の教育の賜物である。戦時中、東京空襲が噂されるに及び、これはマズいと彼らが買い占めに走ったのは、食料品ではなく、麻雀パイであったという。
そんな折り、書評でこの本を見かけて、まさにうってつけと読んでみた訳だ。
年齢も仕事の分野も様々のプロフェッショナル達であるが、彼らの多くに共通するポイントがあるように思った。
まず、絶対的に仕事を楽しんでいる。とことん好きなのである。仕事=人生なのだ。
そして、この点は誤解されやすいと思うのでちゃんと書いておくが、彼らは才能があったから楽しめるしプロになれたんだろう、ハデな楽しそうな仕事だから高齢まで続けてるんだろう、と思ってはいけない。そうではない。
彼らには2パターンある。
まず、パイロットやピアニストのように、どうしてもその行為が好きで好きで、それさえできれば楽しくてしょうがない、というタイプ。この人達は、もちろん結果として才能があった訳だが、そもそも自分に才能があるかどうかなど、てんで気にしていない。そんなこと気にする暇もないぐらい、好きなことに食らいついていくのだ。生活するため、食うための仕事、などと考えていない。食えなくてもやるんだ、という気迫。
次に、なんでも楽しもう、というタイプ。
登場するプロの内には、最初その仕事を始めたばかりの時は、別に好きでも何でもなかった、という人も意外に多い。しかし、人生何でも楽しもうというポリシーで工夫を重ね、すると仕事が楽しくなって、今に至るのだ。楽しもうと思えば、仕事でも何でも、人生何でも楽しめるのだという達観。そして、自分自身の技能の向上や成長を楽しむだけではなく、仕事を通じて世の人達を楽しませること、喜んでもらえること、これこそが一番楽しいやり甲斐なんだという点は、どんな仕事にも共通して参考になる点だろう。
はっきり言って、肉体的にはお爺ちゃんお婆ちゃん達である(ジョッキーを除く)。
でも、インタビューを読んでいると、写真を意識しなければ、とてもそうは感じられない。まるで同世代のライバルのように感じてしまう。
各人とも現役最高齢というだけでなく偉大な業績を上げてきたプロである。
なのに、皆、90にも100にもなって、過去のことなど気にも留めてないのだ。
今これがやりたい。まだまだやりたいことが山のようにある。時間が足りない。自分の技能に満足したことは一度もない。もっと工夫できる。いつまでも続けていきたい。
プロになれた理由、現役最高齢の理由、そもそも健康で長生きできた理由をかいま見たように思う。
徳間書店取材班
最高齢プロフェッショナルの教え
大きな字で話し言葉だからすいすい読める割に、金言の塊のようにずっしりと読み応えがあり、なにより、読後、心の奥に湧いてくる希望と勇気の光、人生礼賛の風が心地よい印象として残る本である。
私は自営業者なので、定年はない。厚生年金もない。一財産築き上げたならまだしも、そうで無ければ体が動く内は働いて稼がねば食っていけない身の上である。
また、趣味のゲームにしても、鈴木史郎や、すぎやまこういちなど高齢になってもバリバリと楽しんでいる人を見るにつけ、高齢になっても人生を楽しむための秘訣に興味が湧いた。
すぎやまこういちのゲーム本を読んだことがあるが、この人は根っからゲームが好きなんだと分かった。両親の教育の賜物である。戦時中、東京空襲が噂されるに及び、これはマズいと彼らが買い占めに走ったのは、食料品ではなく、麻雀パイであったという。
そんな折り、書評でこの本を見かけて、まさにうってつけと読んでみた訳だ。
年齢も仕事の分野も様々のプロフェッショナル達であるが、彼らの多くに共通するポイントがあるように思った。
まず、絶対的に仕事を楽しんでいる。とことん好きなのである。仕事=人生なのだ。
そして、この点は誤解されやすいと思うのでちゃんと書いておくが、彼らは才能があったから楽しめるしプロになれたんだろう、ハデな楽しそうな仕事だから高齢まで続けてるんだろう、と思ってはいけない。そうではない。
彼らには2パターンある。
まず、パイロットやピアニストのように、どうしてもその行為が好きで好きで、それさえできれば楽しくてしょうがない、というタイプ。この人達は、もちろん結果として才能があった訳だが、そもそも自分に才能があるかどうかなど、てんで気にしていない。そんなこと気にする暇もないぐらい、好きなことに食らいついていくのだ。生活するため、食うための仕事、などと考えていない。食えなくてもやるんだ、という気迫。
次に、なんでも楽しもう、というタイプ。
登場するプロの内には、最初その仕事を始めたばかりの時は、別に好きでも何でもなかった、という人も意外に多い。しかし、人生何でも楽しもうというポリシーで工夫を重ね、すると仕事が楽しくなって、今に至るのだ。楽しもうと思えば、仕事でも何でも、人生何でも楽しめるのだという達観。そして、自分自身の技能の向上や成長を楽しむだけではなく、仕事を通じて世の人達を楽しませること、喜んでもらえること、これこそが一番楽しいやり甲斐なんだという点は、どんな仕事にも共通して参考になる点だろう。
はっきり言って、肉体的にはお爺ちゃんお婆ちゃん達である(ジョッキーを除く)。
でも、インタビューを読んでいると、写真を意識しなければ、とてもそうは感じられない。まるで同世代のライバルのように感じてしまう。
各人とも現役最高齢というだけでなく偉大な業績を上げてきたプロである。
なのに、皆、90にも100にもなって、過去のことなど気にも留めてないのだ。
今これがやりたい。まだまだやりたいことが山のようにある。時間が足りない。自分の技能に満足したことは一度もない。もっと工夫できる。いつまでも続けていきたい。
プロになれた理由、現役最高齢の理由、そもそも健康で長生きできた理由をかいま見たように思う。