Wii/パンドラの塔 君のもとへ帰るまで/任天堂
ラストストーリーの直後辺りに発表になったティザーを見て、また能登さんなのか…、と思ったのが最初の印象。
その後詳細が発表されていってもそれほどは食指が動かなかったが、Wiiのソフト日照りもあり、また、何よりやっぱり社長が訊くでその熱い思いを読んでしまうと、これはもう買わざるを得なかった、という感じだ。発売直後の任チャンでの評価が高かったというのも決め手。
と言う訳で、発売直後に購入して、トータル42時間で先日クリアとなった。
非常に面白かったし堪能できたゲームだった。
内容を一言で表すと、新婚生活体験アクション、とでも言う感じ。
中世風世界で各国が小競り合いの衝突を繰り返すグラエキア大陸。一兵卒だった主人公エンデは負傷し迷い込んだ敵国の村で倒れ、ヒロインセレスに助けられ傷と心を癒す。国事である収穫祭の歌姫に選ばれたセレスはエンデと共に王都に向かうが、そこで詳細不明の、獣の呪いという呪詛を受け、人ではない化け物に変化して暴れ出し、祭りの観衆を恐怖のどん底に叩き落とす。一時的に人の姿に戻ったセレス達を匿って呪いについて教えてくれた怪しい行商の老婆グライアイに導かれ、追っ手の軍をまきながら禁足地の十三訃塔にたどり着いた一行。セレスの呪いを解くための、エンデの戦いが今始まる、とバックストーリーは、こんな感じ。
セレスは一時的に人の姿に戻ったが、獣の呪いのため、どんどん変化が進み、人ではない体に変わっていってしまう。時が過ぎ、獣になりきってしまうともう二度と人には戻れない。そんなセレスの呪いを食い止めるのが、十三訃塔に巣くう怪物の肉だ。これを食べると一時的に呪いは押さえられ、人の姿を保つことができる。しかしそれはあくまで対症療法。呪いを根本的に解くためには、主と呼ばれる12体のボスの肉をすべて食べなければならないという。
一行は十三訃塔の脇にある監視塔に住み着き、エンデは塔へ肉狩りに、セレスは川へ洗濯に、という感じの奇妙な生活が始まる訳だ。
二人は好きあってはいるが、まだ将来を約束した訳ではない、といった感じ。とくにエンデは超奥手キャラ。
セレスは、自身の悲劇に打ちのめされ郷里の家族を心配しつつも、思いを寄せるエンデとの疑似新婚生活に胸を躍らせながら気丈にエンデを支える。
ということで、システムは2つのパートに別れる。十三訃塔での3D攻略アクションと、監視塔でのギャルゲーだ。
セレスの獣化はメーターで管理されており、アクション中リアルタイムで進行する。戻りが遅ければどんどん獣化し、最後はゲームオーバーだ。体感としては、めいっぱい人間に戻った所からスタートして30分程度で獣化が始まり、50分程度でアウト、という感じ。それまでに、塔の謎を解きつつ、肉をゲットして帰らなければならないのだ。
早く帰らなければならないが、苦労してたどり着いたこの場所で、あの扉を開けたら謎が解けるかもしれない。でも万が一ロックされて中ボス登場だったら、もう間に合わないな。どうする?行くか?帰るか?という様な程よい緊張感が継続するゲームである。
もちろん、獣化なんて気にせずプレイすることも可能だ。しかし、獣化したセレスは、見た目が結構酷いことになる。グロに弱い人だと結構引いてしまうようなグラフィックスだ。しかも、それでもセレスは気丈に振る舞うので、セレスに対する憐憫と、自分が遅れたためにこんな事に、という悔恨がプレイヤーを嘖む、そんな仕掛けになっている。
ちなみに我が家の場合、超安全プレイだったので、途中難度の高いボス戦で一度だけ獣化させてしまった以外は、一度も獣化させず、いわば残業無しで定時帰宅を繰り返した。時には肉だけ取って帰ったこともある。お陰で時間は掛かってしまったが、親密度は満点でSランククリアできた。
グライアイから授かったオレイカルコスの鎖を用いた、鎖アクションが楽しいゲームだ。
塔の攻略ギミックも多彩だし、程よい難易度迷宮度。マップがあるのでそう迷うことはない。バトルアクションも敵を縛ったり、振り回したり、装甲を破壊したりと、操作に慣れる程楽しくなってくる。
レアアイテムでの武器や道具の錬成合成も楽しく、攻略のしがいがある。
ギャルゲパートの評価は難しい。と言うのも、そもそもギャルゲといったらときメモぐらいしかプレイしたことのない非常に偏ったゲーム歴だからだ。ただ、割合良くできているとは思う。激しいバトルの合間、ほっとする時間の演出がうまくなされている。能登さんの演技も良いし、エンデがあまり喋らないのもうまい。
グラフィックスも素晴らしい出来で、塔の雰囲気も良かったし、セレスや肉のなまめかしい表現も上手くできていた。
製作会社のガンバリオンは、ずっとワンピースゲームを手がけて評価のある会社だ。今回初のオリジナル作品と言うことだが、原作ものを丁寧に作る社風を活かし、オリジナルを原作と見なして丁寧に作り込んだと言う感じが随所に見て取れた。
初っ端でSランククリアできてしまったので2周目はまあいいか、と言う感じだが、謎の多いストーリーが明らかにされていく様はプレイモチベーションを助けたし、最後の真エンドの結末もタイトルに込められた想いも、満足のいく内容だったと思う。
絆=鎖=DNAという暗示で上手くテーマをまとめストーリーを紡いでおり感心した。
次作も期待したい。
任天堂
パンドラの塔 君のもとへ帰るまで
その後詳細が発表されていってもそれほどは食指が動かなかったが、Wiiのソフト日照りもあり、また、何よりやっぱり社長が訊くでその熱い思いを読んでしまうと、これはもう買わざるを得なかった、という感じだ。発売直後の任チャンでの評価が高かったというのも決め手。
と言う訳で、発売直後に購入して、トータル42時間で先日クリアとなった。
非常に面白かったし堪能できたゲームだった。
内容を一言で表すと、新婚生活体験アクション、とでも言う感じ。
中世風世界で各国が小競り合いの衝突を繰り返すグラエキア大陸。一兵卒だった主人公エンデは負傷し迷い込んだ敵国の村で倒れ、ヒロインセレスに助けられ傷と心を癒す。国事である収穫祭の歌姫に選ばれたセレスはエンデと共に王都に向かうが、そこで詳細不明の、獣の呪いという呪詛を受け、人ではない化け物に変化して暴れ出し、祭りの観衆を恐怖のどん底に叩き落とす。一時的に人の姿に戻ったセレス達を匿って呪いについて教えてくれた怪しい行商の老婆グライアイに導かれ、追っ手の軍をまきながら禁足地の十三訃塔にたどり着いた一行。セレスの呪いを解くための、エンデの戦いが今始まる、とバックストーリーは、こんな感じ。
セレスは一時的に人の姿に戻ったが、獣の呪いのため、どんどん変化が進み、人ではない体に変わっていってしまう。時が過ぎ、獣になりきってしまうともう二度と人には戻れない。そんなセレスの呪いを食い止めるのが、十三訃塔に巣くう怪物の肉だ。これを食べると一時的に呪いは押さえられ、人の姿を保つことができる。しかしそれはあくまで対症療法。呪いを根本的に解くためには、主と呼ばれる12体のボスの肉をすべて食べなければならないという。
一行は十三訃塔の脇にある監視塔に住み着き、エンデは塔へ肉狩りに、セレスは川へ洗濯に、という感じの奇妙な生活が始まる訳だ。
二人は好きあってはいるが、まだ将来を約束した訳ではない、といった感じ。とくにエンデは超奥手キャラ。
セレスは、自身の悲劇に打ちのめされ郷里の家族を心配しつつも、思いを寄せるエンデとの疑似新婚生活に胸を躍らせながら気丈にエンデを支える。
ということで、システムは2つのパートに別れる。十三訃塔での3D攻略アクションと、監視塔でのギャルゲーだ。
セレスの獣化はメーターで管理されており、アクション中リアルタイムで進行する。戻りが遅ければどんどん獣化し、最後はゲームオーバーだ。体感としては、めいっぱい人間に戻った所からスタートして30分程度で獣化が始まり、50分程度でアウト、という感じ。それまでに、塔の謎を解きつつ、肉をゲットして帰らなければならないのだ。
早く帰らなければならないが、苦労してたどり着いたこの場所で、あの扉を開けたら謎が解けるかもしれない。でも万が一ロックされて中ボス登場だったら、もう間に合わないな。どうする?行くか?帰るか?という様な程よい緊張感が継続するゲームである。
もちろん、獣化なんて気にせずプレイすることも可能だ。しかし、獣化したセレスは、見た目が結構酷いことになる。グロに弱い人だと結構引いてしまうようなグラフィックスだ。しかも、それでもセレスは気丈に振る舞うので、セレスに対する憐憫と、自分が遅れたためにこんな事に、という悔恨がプレイヤーを嘖む、そんな仕掛けになっている。
ちなみに我が家の場合、超安全プレイだったので、途中難度の高いボス戦で一度だけ獣化させてしまった以外は、一度も獣化させず、いわば残業無しで定時帰宅を繰り返した。時には肉だけ取って帰ったこともある。お陰で時間は掛かってしまったが、親密度は満点でSランククリアできた。
グライアイから授かったオレイカルコスの鎖を用いた、鎖アクションが楽しいゲームだ。
塔の攻略ギミックも多彩だし、程よい難易度迷宮度。マップがあるのでそう迷うことはない。バトルアクションも敵を縛ったり、振り回したり、装甲を破壊したりと、操作に慣れる程楽しくなってくる。
レアアイテムでの武器や道具の錬成合成も楽しく、攻略のしがいがある。
ギャルゲパートの評価は難しい。と言うのも、そもそもギャルゲといったらときメモぐらいしかプレイしたことのない非常に偏ったゲーム歴だからだ。ただ、割合良くできているとは思う。激しいバトルの合間、ほっとする時間の演出がうまくなされている。能登さんの演技も良いし、エンデがあまり喋らないのもうまい。
グラフィックスも素晴らしい出来で、塔の雰囲気も良かったし、セレスや肉のなまめかしい表現も上手くできていた。
製作会社のガンバリオンは、ずっとワンピースゲームを手がけて評価のある会社だ。今回初のオリジナル作品と言うことだが、原作ものを丁寧に作る社風を活かし、オリジナルを原作と見なして丁寧に作り込んだと言う感じが随所に見て取れた。
初っ端でSランククリアできてしまったので2周目はまあいいか、と言う感じだが、謎の多いストーリーが明らかにされていく様はプレイモチベーションを助けたし、最後の真エンドの結末もタイトルに込められた想いも、満足のいく内容だったと思う。
絆=鎖=DNAという暗示で上手くテーマをまとめストーリーを紡いでおり感心した。
次作も期待したい。