GC/突撃!!ファミコンウォーズ/任天堂 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

GC/突撃!!ファミコンウォーズ/任天堂

面白いとの評判を聞いて、GC末期に新品ワゴンで確保しておいた物。先日妻が選んでプレイした。
とりあえず最終面クリアまで十数時間か。

ゲーム内容は戦場をテーマとしたRTS&アクションで、平たく言えば戦争ピクミンと思えば間違いない。
敵味方入り乱れる戦場で、歩兵・戦車・ヘリなど多種多様な戦闘ユニットに移動や攻撃の指示を出し、また自身が任意に選択したユニットを直接操作して戦闘し、ミッション毎に定められた目標を達成すれば勝利である。目標には、殲滅や占領、援護など多彩なステージに合わせた物が用意されており楽しめる。

また、全体がかなりストーリー仕立てとなっている点が特徴的。プレイヤー自身は、前線での司令官という役回りだが、いろいろキャラをチェンジして直接操作するので、プレイヤー自身のユニットという物はない。で、自身の上官の将軍や准将などが通信で、戦況変化や作戦指示を伝えてくるので、それに合わせて行軍する必要がある。フィールドにはミッション達成に必要なゴールドスターポイントと、その達成のために必要もしくは助けになるシルバースターポイントがあり、レーダー上にもデカデカと星が表示されているので、まずシルバーへ移動して次にゴールドという流れが非常にわかりやすく、ルートを悩んだり分からなくなるという事がない(迷いやすい人が道に迷うという事は普通の3Dゲーム同様だが)。そしてそのルート指示も通信で、非常にドラマティックに伝えられるので、臨場感たっぷりだ。惜しむらくは、海外開発という事もあり、全編英語ベースで吹き出しに日本語訳という構成上、英語に堪能でない人は指示を目で読まなくてはいけないがもちろん戦場ではそんな余裕はない、という点である。ログ機能があるので、ポーズしてゆっくり指示を読む事も可能だが、やはり吹き替えてくれたら良かったのにと思う。

ゲームバランスはかなりシビアで、ユニットの相性や部隊配置、地形効果など戦術をちゃんと見極めて当たらないと勝てない。ごり押しで何とかできる部分が少なく、相手のバズーカ兵をこちらの火炎放射兵で排除してから戦車を突っ込ませる、などと基本を守るのが重要で、何も考えずに敵陣に突っ込めば1分と持たずに全滅する。

表現のリアリティはかなり低い感じ。グラフィックスもややコミカル調で、出血などの表現は皆無。兵や兵器はダメージゲージ制で、相手のダメージも丸分かり。レーダーやマップには全てのユニットの位置と種類が表示される。敵兵を倒せば回復アイテム、兵器を倒せば修理アイテムがドロップされる。ダメージ耐性もゲーム的に増やされているので、兵なら弾丸十数発、兵器も砲弾数発を当てないと破壊できないし、被ダメージ状態での性能差はない。敵味方ともAIはあまり賢くない。

しかし、RTSならではの、刻々と変化する戦場を駆け回っている感はかなりの物である。とくに、このゲームではダメージ耐性が強い上にAIがアホなので、一瞬膠着状態に陥る事がある。そんなときに、操作ユニットを駆って、俺が切り開いてくるぜ!とばかりに単騎で敵陣に飛び込み、操作テクニックを駆使して戦況を打開する、そんな快感がある。こうした展開を短時間での1プレイで感じさせる調整は上手い。

多彩な兵種にミッション、ドラマ仕立てのストーリー、簡単操作と、攻略自体の難度は結構高いが、割合楽しめるゲームだろう。
ただし難点としては、照準ロックが合わせ辛く使いにくい事や、AIがアホすぎて嫌になる事、標準レーダーのレンジがおかしい事など多々ある。
特にAIは、近くの敵兵を攻撃してくれない、というのが辛い。フォローモードで引き連れている時に、あと数秒速く攻撃開始してくれたら、と思う事がしばしばである。
航空ユニットがレーダーに表示されないのも辛い。航空ユニットは当然移動速度が速いため、接近を警戒する訳だが、レーダーレンジが狭いため、レーダーに映った時にはもう相手の射程圏内という状況である。レーダーのレンジ切替か、せめて航空接近ランプでもあればと思う。最終面付近で、敵ヘリの接近を数秒おきにメニューの全体マップを見て確認しながら行軍、というのは非常に辛いものだ。

1ミッション自体は結構短く、数分から20分ほどで完了するので、割合気楽に遊べる。ただし終盤特に難度が厳しく何十回となくリプレイしたのはちょっと辛かった。上にも書いたようにユニット相性がはっきりしているので、一瞬の判断ミス、操作ミス、タイミングミスで水の泡、という事が結構ある。

Wii版ではリモコンポイント操作で結構快適に遊べそうな気がするので、少し期待している。

あと最後に雑感だが、戦争ゲームで戦争についてどうこう言うのも野暮という物だが、海外制作物と言う事もあり、ストーリーとキャラのセリフで、ああアメリカの人の戦争感・平和感というのはこういう物なんだなあ、というのは良く実感できた。


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突撃!!ファミコンウォーズ