小惑星探査機「はやぶさ」
はやぶさが帰ってきた。
火星と地球の軌道間を交差するような軌道を持つ長径たった500mの小惑星イトカワ。
2003年に地球を発ち、想像を絶する苦難の数々を乗り越えて、イトカワへ到達、そして帰ってきた。
イオンエンジンや小惑星への自律接近など数々の実証実験をクリアしただけでも十分に成果を上げているが、さらに帰還まで果たした事は完全な成功と言っても過言ではないと思う。
7年間60億キロの旅である。
そもそも30億キロ進んだ先の500mの小惑星にたどり着けるというだけで凄いではないか。
その上着陸して、さらに離陸して、あまつさえ帰還したのだ。
イトカワと地球は最大に離れると通信に片道最大20分掛かる。2秒で電波が届く月とは違い、着陸を人間がコントールすることは不可能だ。だから、はやぶさは自動制御で着陸を行ったのだ。
月以外の天体へ着陸しそして離陸したのは、もちろん、はやぶさが初めてである。月以外の天体からの帰還も人類初である。もし無事にイトカワのサンプルが採集されていれば、月以外の天体のサンプルリターンも、当然世界初である。
その他にも枚挙にいとまがない程多数の実績を挙げているはやぶさ。
しかし、本当に驚くべきは、その実績をあげたはやぶさが満身創痍のスクラップ寸前の状態だったと言う事だ。
故障に次ぐ故障、不意のトラブルアクシデント。どんどん壊れていくはやぶさを導き、長き旅路を全うせしめた運用チームの努力と才能こそ、本当に感嘆すべき実績なのだ。そして得られたこの経験値こそが財産であり、小惑星探査では世界トップレベルの日本はそれを次代に活かし事業仕分けに負けずにはやぶさ2を推進して欲しいと思う。
本当に、このはやぶさの実績はアポロ計画に匹敵するような偉業であるし、もし映画化すれば、アポロ13など裸足で逃げ出すような凄いドキュメンタリーになるのは間違いないのである。
はやぶさは、イトカワに着陸するオペレーション時に、ターゲットマーカーという小球を使用する。ターゲットマーカーは着陸するはやぶさを先導し、役目を終えると切り離され、イトカワに残る。
このターゲットマーカーには、私と妻、そして愛猫達、家族4人の名前が刻まれているのだ。
もちろん単独ではなく、他の149カ国88万人の名前と並んでだが。
これはつまり表札がある訳で、イトカワは我が家の庭と断言しても過言ではないだろう。
不安定な軌道のため今後1億年程で他の天体に墜落するだろうと言われている我が家の庭イトカワだが、数千年や数万年はまだ安泰だろう。その間、それはひょっとすると人類の滅び去った後という事になるかも知れないが、私たち家族が存在したという記録が、そこに残り続ける事になるのである。
その記録を残すために、7年間の苦難の道をはやぶさは歩んだ訳ではない。
しかし、はやぶさが帰還し、大気圏に突入して役目を終え流れ星となる報道写真を見ながら、はやぶさ、お使いありがとう、という感傷とも感謝とも付かない感情がわき上がるのを禁じ得なかった。
はやぶさ、お帰り。そして、ありがとう。
火星と地球の軌道間を交差するような軌道を持つ長径たった500mの小惑星イトカワ。
2003年に地球を発ち、想像を絶する苦難の数々を乗り越えて、イトカワへ到達、そして帰ってきた。
イオンエンジンや小惑星への自律接近など数々の実証実験をクリアしただけでも十分に成果を上げているが、さらに帰還まで果たした事は完全な成功と言っても過言ではないと思う。
7年間60億キロの旅である。
そもそも30億キロ進んだ先の500mの小惑星にたどり着けるというだけで凄いではないか。
その上着陸して、さらに離陸して、あまつさえ帰還したのだ。
イトカワと地球は最大に離れると通信に片道最大20分掛かる。2秒で電波が届く月とは違い、着陸を人間がコントールすることは不可能だ。だから、はやぶさは自動制御で着陸を行ったのだ。
月以外の天体へ着陸しそして離陸したのは、もちろん、はやぶさが初めてである。月以外の天体からの帰還も人類初である。もし無事にイトカワのサンプルが採集されていれば、月以外の天体のサンプルリターンも、当然世界初である。
その他にも枚挙にいとまがない程多数の実績を挙げているはやぶさ。
しかし、本当に驚くべきは、その実績をあげたはやぶさが満身創痍のスクラップ寸前の状態だったと言う事だ。
故障に次ぐ故障、不意のトラブルアクシデント。どんどん壊れていくはやぶさを導き、長き旅路を全うせしめた運用チームの努力と才能こそ、本当に感嘆すべき実績なのだ。そして得られたこの経験値こそが財産であり、小惑星探査では世界トップレベルの日本はそれを次代に活かし事業仕分けに負けずにはやぶさ2を推進して欲しいと思う。
本当に、このはやぶさの実績はアポロ計画に匹敵するような偉業であるし、もし映画化すれば、アポロ13など裸足で逃げ出すような凄いドキュメンタリーになるのは間違いないのである。
はやぶさは、イトカワに着陸するオペレーション時に、ターゲットマーカーという小球を使用する。ターゲットマーカーは着陸するはやぶさを先導し、役目を終えると切り離され、イトカワに残る。
このターゲットマーカーには、私と妻、そして愛猫達、家族4人の名前が刻まれているのだ。
もちろん単独ではなく、他の149カ国88万人の名前と並んでだが。
これはつまり表札がある訳で、イトカワは我が家の庭と断言しても過言ではないだろう。
不安定な軌道のため今後1億年程で他の天体に墜落するだろうと言われている我が家の庭イトカワだが、数千年や数万年はまだ安泰だろう。その間、それはひょっとすると人類の滅び去った後という事になるかも知れないが、私たち家族が存在したという記録が、そこに残り続ける事になるのである。
その記録を残すために、7年間の苦難の道をはやぶさは歩んだ訳ではない。
しかし、はやぶさが帰還し、大気圏に突入して役目を終え流れ星となる報道写真を見ながら、はやぶさ、お使いありがとう、という感傷とも感謝とも付かない感情がわき上がるのを禁じ得なかった。
はやぶさ、お帰り。そして、ありがとう。