戦争はなぜ起こるか/佐藤忠男
映画評論家である著者が戦争についての持論を、小学生でも分かるように平易に述べた本である。
こうした極めてプリミティブな論点について、平易に書き下す事は、実は凄く難しい事である。
論文や作文を書いた事がある人は誰でも知っているように、知識だけで知っている事を、他の誰もが使いそうな手あかの付いた言い回しを使って、当たり障り無く まとめる事は至極簡単な事である。
それこそ、コピー&ペーストで済んでしまう。
一方で自分の考えを平易に簡明に伝える事は本当に難しい。これに立ち向かうと、まず己が何を理解していて何を理解していないのか、冷酷なほどに思い知らされる。知識と理解は違う。A=Bという知識を持っているだけでは、子供に分かるような書き方はできない。AについてもBについても腹の底からの理解が在って初めて、A=Bを自分の言葉で表現する事ができるのだ。
内容について、陳腐で理想論的だと批判する事は簡単だ。しかし理想論を平易な言葉で真っ直ぐに語る事ができるのは、凄い事であると思う。
佐藤忠男
戦争はなぜ起こるか
こうした極めてプリミティブな論点について、平易に書き下す事は、実は凄く難しい事である。
論文や作文を書いた事がある人は誰でも知っているように、知識だけで知っている事を、他の誰もが使いそうな手あかの付いた言い回しを使って、当たり障り無く まとめる事は至極簡単な事である。
それこそ、コピー&ペーストで済んでしまう。
一方で自分の考えを平易に簡明に伝える事は本当に難しい。これに立ち向かうと、まず己が何を理解していて何を理解していないのか、冷酷なほどに思い知らされる。知識と理解は違う。A=Bという知識を持っているだけでは、子供に分かるような書き方はできない。AについてもBについても腹の底からの理解が在って初めて、A=Bを自分の言葉で表現する事ができるのだ。
内容について、陳腐で理想論的だと批判する事は簡単だ。しかし理想論を平易な言葉で真っ直ぐに語る事ができるのは、凄い事であると思う。