おまけより割引してほしい 値ごろ感の経済心理学/徳田賢二 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

おまけより割引してほしい 値ごろ感の経済心理学/徳田賢二

経済心理学の観点から、「値ごろ感」について易しく解説した本。
値ごろ感 = 価値 ÷ 費用、という定義に従って具体的な商品やサービスの分析を織り交ぜつつ解説している。

まあまあ面白いし納得できる部分もあるにはあるのだが、物足りない感じ。
それは、値ごろ感という評価値の計算は定量的に行っているのに対して、値ごろ感を感じる仕組みである、人間心理の分析はあくまで定性的な物でしかなく、よくてアンケート、さもなくば推定の域を出ておらず、あいまいな点を感じさせるからである。
ある商品の売れ行きについて、値ごろ感を使って解説することは誰でも出来る。現象に合うような心理の推定をでっち上げればいいのだから。そうではなくて、大局的な動向や発売前の商品販売の具体的な予測ができなければ、値ごろ感による分析は居酒屋談義と選ぶところがないだろう。


徳田賢二
おまけより割引してほしい 値ごろ感の経済心理学