Monster/浦沢直樹 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

Monster/浦沢直樹

半年ほど掛けて、こつこつ読んだ。ようやく全18巻を読み終わり。

最初の頃は面白さを感じたが、中盤から興味が薄れていった。読了した只今の感想は、正直「ふーん。終わったの?」というところだ。小学館漫画賞受賞作だが、なぜ受賞したのかが分からない。

この作品に関して、作者のストーリーテリングの手法には疑問がある。
とにかく、引きすぎる。飾り立てた謎をちらつかせ、引きまくるのだが、それが毎回同じ手法なので、あざとく、嫌みに感じてしまうほど。この繰り返しの鬱陶しさは、王家の紋章並に強烈だと思う。主題を連呼するなら、せめて変調なりして欲しい。こうしたリピートを削除して淡々と3分の1ほどの分量でまとめれば良作になったかも知れない。
魅力のない平凡な主人公と何故か興味を引かない登場人物、平坦な描写、そして辛い繰り返しに耐えて読んできたのに、投げ出したかのようなまとまりのないラストでは、徒労感が募る読後感をどうしようもない。

この作者は、サスペンスは向いてないと思う。アクションならそこそこ読ませると思うが。


浦沢直樹
Monster