文庫版 甲子園の空に笑え!/川原泉
これも最近落ち着いたのでようやく読めた。
傑作スポーツもの(?)漫画が3本入った文庫である。表題作は傑作メイプル戦記に連なる野球漫画。そして「ゲートボール殺人事件」、フィギュアスケートの「銀のロマンティック…わはは」とどれも読み応えのある素晴らしい作品だ。
敢えて1本を挙げるなら、断然、銀のロマンティックが好きだ。
フィ ギュアのペアに挑戦する主人公男女の努力と成長を描いた純然たるスポコン漫画にもかかわらず、こんなに淡々として白い、作中の表現を借りれば、まぶしい印象を残すのはなぜだろう。
川原泉の作品に通底して流れるのは、若年者の達観。そしてそこから生まれる人生の幸福の享受である。吾唯知足の境地が生み出すユーモアは曰く言い難い魅力を放ってやまない。主人公たちのどっしりとして揺るがない価値観の大樹に、読者は安心して寄り添うことができる。
川原泉 甲子園の空に笑え
傑作スポーツもの(?)漫画が3本入った文庫である。表題作は傑作メイプル戦記に連なる野球漫画。そして「ゲートボール殺人事件」、フィギュアスケートの「銀のロマンティック…わはは」とどれも読み応えのある素晴らしい作品だ。
敢えて1本を挙げるなら、断然、銀のロマンティックが好きだ。
フィ ギュアのペアに挑戦する主人公男女の努力と成長を描いた純然たるスポコン漫画にもかかわらず、こんなに淡々として白い、作中の表現を借りれば、まぶしい印象を残すのはなぜだろう。
川原泉の作品に通底して流れるのは、若年者の達観。そしてそこから生まれる人生の幸福の享受である。吾唯知足の境地が生み出すユーモアは曰く言い難い魅力を放ってやまない。主人公たちのどっしりとして揺るがない価値観の大樹に、読者は安心して寄り添うことができる。