ηなのに夢のよう/森博嗣
もはや読まされているといったレベル。
これまでのシリーズを知らない人にとっては、1冊のミステリーとして何の価値もない本である。
ただこれまでのシリーズ読者が、それらの絡むわずかなエピソードを求めて、分かっていながら渋々読む本である。ある意味苦行に近いと言えよう。
森博嗣の読者は分かっているだろうが、森博嗣にとって小説は単なるバイトである。
効率よく金になればそれでよいのであって、世界観の創造や文学的な成果などは微塵も追っていない。現代日本において商業出版として許されるレベルがどこなのか?どこまで手を抜いても一度獲得したファンという物はついてくるのか?ファンに文句を言わせないようにするにはどの程度の餌で釣っておけばいいのか?これは森博嗣による壮大な実験である。
もちろん上記の事項は、それだけでは彼の作品に価値がないという理由にはならない。金のために半分寝ながら書き殴った作品だろうと、読者にとっては面白ければそれでよいのだから。実際、森博嗣の作品には面白い物が多い。
だが、Gシリーズはさすがにもう持たないだろう。伸びきったゴムのように引っ張りすぎである。図書館で無料で読めるから読んでいるだけであって、すでにこのシリーズには金銭的価値はない。四季から後のシリーズはばっさりとなかったことにしてしまった方が、「文学的には」価値が上がるだろう。しかし1冊でも多く本を書いて売れば儲かるので、経済的には決して間違っていない手法である。
スカイクロラシリーズも終わり、Gシリーズも破綻。ひょっとして森氏は筆を折るつもりでこの壮大な実験を行い、経済的スクイズを狙っているのではなかろうか。と思ってすこし調べてみたらさらにこれらの系譜に連なる新シリーズを販売しだしており開いた口がふさがらない。
せめて海月に推理させてやってほしい。さんざん無関係(と敢えて断言するが)で無意味な挿話で上げ底にしておいて、トーマでホロリと締めるやり口では、読後の開口一番が「森さん狡いよ」でも致し方なかろうという物である。
森博嗣
ηなのに夢のよう
これまでのシリーズを知らない人にとっては、1冊のミステリーとして何の価値もない本である。
ただこれまでのシリーズ読者が、それらの絡むわずかなエピソードを求めて、分かっていながら渋々読む本である。ある意味苦行に近いと言えよう。
森博嗣の読者は分かっているだろうが、森博嗣にとって小説は単なるバイトである。
効率よく金になればそれでよいのであって、世界観の創造や文学的な成果などは微塵も追っていない。現代日本において商業出版として許されるレベルがどこなのか?どこまで手を抜いても一度獲得したファンという物はついてくるのか?ファンに文句を言わせないようにするにはどの程度の餌で釣っておけばいいのか?これは森博嗣による壮大な実験である。
もちろん上記の事項は、それだけでは彼の作品に価値がないという理由にはならない。金のために半分寝ながら書き殴った作品だろうと、読者にとっては面白ければそれでよいのだから。実際、森博嗣の作品には面白い物が多い。
だが、Gシリーズはさすがにもう持たないだろう。伸びきったゴムのように引っ張りすぎである。図書館で無料で読めるから読んでいるだけであって、すでにこのシリーズには金銭的価値はない。四季から後のシリーズはばっさりとなかったことにしてしまった方が、「文学的には」価値が上がるだろう。しかし1冊でも多く本を書いて売れば儲かるので、経済的には決して間違っていない手法である。
スカイクロラシリーズも終わり、Gシリーズも破綻。ひょっとして森氏は筆を折るつもりでこの壮大な実験を行い、経済的スクイズを狙っているのではなかろうか。と思ってすこし調べてみたらさらにこれらの系譜に連なる新シリーズを販売しだしており開いた口がふさがらない。
せめて海月に推理させてやってほしい。さんざん無関係(と敢えて断言するが)で無意味な挿話で上げ底にしておいて、トーマでホロリと締めるやり口では、読後の開口一番が「森さん狡いよ」でも致し方なかろうという物である。