時をかける少女 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

時をかける少女

TVの土曜プレミアムで放映していたのでビデオに録画して観た。

素晴らしい作品だった。ぐっと来て涙が溢れそうだった。観る前は全く何も期待して無かったので思いがけない収穫が嬉しい。

筒井康隆の全集で原作を読んだのは、もう20年近く前になるだろうか。今回、タイトルで予約録画した際に気が付いたのは、ストーリーを全く何も覚えていない事だった。時をかける少女で思い出すのは、原田知世の主題歌と、やかんを持って走る即席麺のパロディーCMぐらいだった。

現代の青少年の話にアレンジされている訳だが、それがどれほど忠実に彼らの感性を表現できているかは分からないものの、多少なりとも反映されたその感性にそれほど違和感を感じることなく素直に楽しめた事が意外であった。

キャラクターデザインは平凡なものの、寧ろその平板でやや崩れてさえいる人物画が、若干おかしな動きさえ、かえって生き生きとした表現になっていると思った。美術やカットは凄く丁寧で見惚れる事もあった。かなり長い間を取ったりしてシーンの緩急のメリハリが十分にあり、じっくりとストーリーに浸らせる事に成功していたと思う。主題歌も素直で良かった。

未来人であるちあきが現代若者風俗に慣れすぎているのはちょっと引っかかる所。一応、「漢字駄目だし」「数学凄いよね」と伏線は張ってあったが(あと髪の色も?)。