泳ぐ貝、タコの愛―軟体動物のふしぎな生態/奥谷喬司他 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

泳ぐ貝、タコの愛―軟体動物のふしぎな生態/奥谷喬司他

アンモナイトやベレムナイトを思い浮かべれば誰でも、ああ、と膝を打つだろうが、通常はあまりタコやイカが貝の仲間である事はそれほど知られているとは言えないだろう。この本はそうしたタコイカ貝などの軟体動物についての博物誌である。

大変面白いし、意外と知らない事実も書いてあってためになる本だが、まず口絵が少なくて残念。普段あまりお目に掛かる事のない軟体動物だけにその体構造の説明には、ぜひともイラストが必須だと思う。あと、著書の妙に気取った硬い文体が何とも言えず良い味を出している。

タニシが卵胎生である事とか、地味な軟体動物に対して普段忘れがちなもろもろを楽しく思い起こさせてくれるだけでも読む価値はある本である。

奥谷喬司他
泳ぐ貝、タコの愛―軟体動物のふしぎな生態