工作少年の日々/森博嗣 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

工作少年の日々/森博嗣

小説すばるに連載されたエッセイをまとめた物。
面白かったが、もっと本当に「工作」の濃い話の本だとばかり思っていたのでがっかりした。
水柿+Web日記+庭園鉄道を4で割った感じの本だが、やや日記テイストにウェイトが掛かっている。
さくさく読めるので暇つぶしにはちょうどいい。
まるである種の前衛芸術のように、どこまであからさまに手を抜けるか、という点に力を入れている感があり、ややもすると鼻につく。小説すばるの読者層に対する距離感がすさまじい。これは経営者のセンスだと思って脱帽した。需要を読み、利益を計算した上で、コストをセーブして生産したエッセイであるといえよう。
立ち止まると我に返る危険があるので、一般読者は一気に読む事をお薦めする。

 
森 博嗣
工作少年の日々