健康と食べ物 あっと驚く常識のウソ/U・ポルマー | 読んだり観たり聴いたりしたもの

健康と食べ物 あっと驚く常識のウソ/U・ポルマー

ドイツの著名な栄養学者による、栄養と健康に関して一般に信じられている「常識」が如何に根拠のないものか、また逆に有害な嘘八百であるのかを暴いていく。読み切りコラム形式で読みやすい。

残念なのは、一般人への読まれやすさを意識したためか、曖昧で腑に落ちない点が多いこと。
しばしば、「栄養学・医学では○○と言われています」→「それを証明する実験はありません・なされていません・反証実験があります」というパターンで、世に言う常識を崩していくのだが、反証はちゃんと例示するのだが、「じつは○○なのです」と語る際の根拠が示されないことが多いのだ。

この本でやっつけられる「常識」の例としては、

「やせることは健康的」→「やせても長生きするという証拠はない」
「ダイエットは健康的」→「ダイエットをすると寿命が縮む」
「塩分は血圧を高くする」→「そんな証拠はない」
「フルーツは健康的」→「フルーツの食べ過ぎは寿命を縮める」
「食物繊維はノンカロリー」→「食物繊維には同じ重さのフライドチキン並のカロリーがある」
「高コレステロールは食事で改善できる」→「低コレステロール食はほとんど無意味。かえって寿命を縮める」
「血中コレステロール値が下がれば心筋梗塞の危険が減る」→「そんな証拠はない」
「牛乳をたくさん飲めば骨粗鬆症を予防できる」→「効果無し。牛乳を摂りすぎるとかえって骨粗鬆症が悪化する」
「マーガリンはバターより健康的」→「マーガリンは寿命を縮める」
「ほうれん草には鉄分が豊富」→「ほうれん草にはほとんど鉄分はない」
「フルーツジュースはヘルシー」→「飲み過ぎると寿命を縮める」
「サプリメントは健康に役立つ」→「ほとんど意味をなさない」

などがある。

ウード・ポルマー ズザンネ・ヴァルムート, 畔上 司
健康と食べ物 あっと驚く常識のウソ