万物理論/G・イーガン | 読んだり観たり聴いたりしたもの

万物理論/G・イーガン

久しぶりのSF小説ということもあり、むさぼるように読んだ。法螺のような壮大なテーマと、特に後半のスリリングでスピーディーな展開が非常に良かった。惜しむらくは途中から先が読めてしまうことぐらいか。
裏返すと、無駄にページが多いと思う。特に前半は、いくら世界観を提示するためとはいえ、無理やりくっつけすぎだろう。伏線だと思って最後まで気を抜かずにがんばっていた人は、がっくり来るよ。ま、面白いからいいんだけど。
セーラはモサラのジョークをいつ知ったのだろうか。気になった。
ラスト、世界中で900万人が自殺した、というのは過小すぎるだろう。もっと多いはずだと思う。人間は、現実にはもっとずっと愚かな生き物だと思う。
TOEというキーのアイデアについても、読み終わって興奮が冷めてくるとちょっと無理やり感が出てくる。TOEが描ききれていないからだと思う。
著者: G・イーガン
タイトル: 万物理論