悪魔に仕える牧師/R・ドーキンス
ドーキンスの散文やエッセイをまとめた本。まだ前半しか読んでいないが、大変面白い。
ドーキンスの語り口は、多分、すごく好き嫌いが分かれると思う。自分にはかなりマッチする方だ。
自分は無神論者を自任する者だが、まるまる1章を当てた、彼の宗教に対する否定・嫌悪・敵意のこもった情熱あるれる文章には一瞬唖然とするほどだ。しかし、後味は悪くない。むしろ非常に好意を覚え同意とするところた。ただ、世の趨勢を思えば彼の身を案じずにはいられないのだが。
昔、喫煙は社会性を持った成人の営みであった。しかし、まず公共の場から閉め出され、もう数年すれば完全にプライベートな場所で行うマイナーな趣味の座に封じられるだろう。ドーキンスの言説を読んでいると、組織宗教もいずれこのような運命が待っているのではないかと想像するのを禁じ得ない。ただし、まだ100年ほどは掛かるのだろうが。
個人的には、宗教とは自転車の補助輪だと思っている。人間知性の発達上、それは欠かせない役割を担ってきた。ようやく世界を探索し始めた自意識にとっては、不可解な物ばかり存在する世界を何とか形だけでも理解しようとすれば、そこには神秘的な存在をとりあえず置いておくしかないからだ。しかし、もう不必要な存在ではないだろうか。ここ数百年の知性の蓄積によって、人間は、自分たちが必要とする程度において自分の世界を知り、行動し、制御できるようになってきている。もう人間は知能という自転車を乗りこなす事ができるのだ。逆に、今補助輪を外さなければ、一生補助輪なしでは自転車には乗れなくなってしまう危険さえある。
1点、日本の捕鯨に関するつまらないジョークが出てきて驚いた。誰かドーキンスに捕鯨の正確な現状を教えてやる必要があるようだ。
その他、ダブルスタンダードに関する話やミームなど、話題も多様で楽しめるお薦めの書籍だと言える。
著者: リチャード・ドーキンス, 垂水 雄二
タイトル: 悪魔に仕える牧師
ドーキンスの語り口は、多分、すごく好き嫌いが分かれると思う。自分にはかなりマッチする方だ。
自分は無神論者を自任する者だが、まるまる1章を当てた、彼の宗教に対する否定・嫌悪・敵意のこもった情熱あるれる文章には一瞬唖然とするほどだ。しかし、後味は悪くない。むしろ非常に好意を覚え同意とするところた。ただ、世の趨勢を思えば彼の身を案じずにはいられないのだが。
昔、喫煙は社会性を持った成人の営みであった。しかし、まず公共の場から閉め出され、もう数年すれば完全にプライベートな場所で行うマイナーな趣味の座に封じられるだろう。ドーキンスの言説を読んでいると、組織宗教もいずれこのような運命が待っているのではないかと想像するのを禁じ得ない。ただし、まだ100年ほどは掛かるのだろうが。
個人的には、宗教とは自転車の補助輪だと思っている。人間知性の発達上、それは欠かせない役割を担ってきた。ようやく世界を探索し始めた自意識にとっては、不可解な物ばかり存在する世界を何とか形だけでも理解しようとすれば、そこには神秘的な存在をとりあえず置いておくしかないからだ。しかし、もう不必要な存在ではないだろうか。ここ数百年の知性の蓄積によって、人間は、自分たちが必要とする程度において自分の世界を知り、行動し、制御できるようになってきている。もう人間は知能という自転車を乗りこなす事ができるのだ。逆に、今補助輪を外さなければ、一生補助輪なしでは自転車には乗れなくなってしまう危険さえある。
1点、日本の捕鯨に関するつまらないジョークが出てきて驚いた。誰かドーキンスに捕鯨の正確な現状を教えてやる必要があるようだ。
その他、ダブルスタンダードに関する話やミームなど、話題も多様で楽しめるお薦めの書籍だと言える。
著者: リチャード・ドーキンス, 垂水 雄二
タイトル: 悪魔に仕える牧師