文学賞メッタ斬り!/大森望他
もとより、まともな文学論・文学賞論だとは誰も思っていないだろう。業界人が文学賞をどうとらえているのか、居酒屋的なだべりを楽しむ本だ。山のようにある文学賞についていろいろうんちくを得られるのも良い。
書評・選評というものについての怖さが分かる。このブログの駄文は書評などではなく単なる感想文だが、本当の書評を書くのは難しい事だとつくづく思う。
どんなものであれ、何かについて語る事は、自分を語る事だ。選考委員のとんちんかんな選評を元に評者をメッタ切りしている二者は、その同じ文章で彼ら自身をもメッタ切りにしている。血を噴き出しながら笑っている著者たちの様を観ると、なるほどこれは斬られ芸だと得心した。しかもヤタラメッタラに振り回す刀が見事に、両者のコネクション関係を紙一重で避ける高等技術は、もはや芸術的ですらある。
この本は評論ではなく文芸であるので、内容について文句を言っても仕方がないが、終盤の「毒舌は文学への愛故」という言説には萎えた。
著者: 大森 望, 豊崎 由美
タイトル: 文学賞メッタ斬り!
書評・選評というものについての怖さが分かる。このブログの駄文は書評などではなく単なる感想文だが、本当の書評を書くのは難しい事だとつくづく思う。
どんなものであれ、何かについて語る事は、自分を語る事だ。選考委員のとんちんかんな選評を元に評者をメッタ切りしている二者は、その同じ文章で彼ら自身をもメッタ切りにしている。血を噴き出しながら笑っている著者たちの様を観ると、なるほどこれは斬られ芸だと得心した。しかもヤタラメッタラに振り回す刀が見事に、両者のコネクション関係を紙一重で避ける高等技術は、もはや芸術的ですらある。
この本は評論ではなく文芸であるので、内容について文句を言っても仕方がないが、終盤の「毒舌は文学への愛故」という言説には萎えた。
著者: 大森 望, 豊崎 由美
タイトル: 文学賞メッタ斬り!