全日本「食の方言」地図/野瀬泰申 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

全日本「食の方言」地図/野瀬泰申

大学時代に、下宿屋に仲間が集まったときなど、お国自慢大会を経験した人も多いだろう。また、そうでなくても、進学や就職、転勤などで新しい街に移り住んだ時、今まで自分の中で常識であったものが、全く通用しない地域がある事を知った、と言う経験は多くの人がしているだろう。

方言、つまり言葉はこうした地域性を語る際のメインパートであるが、食べ物もまた避けては通れない分野である。

例えば、岐阜出身の私が大学に入学し、京都の下宿で一人暮らしを始め、生活必需品を買い集めている時に、どのスーパーを探し回ってもコーミソースが置いてないのが不思議であった。また、どのデパートのフードエリアにも、寿がきや、がないのにも途方に暮れたものだ。食堂には、冷やし中華がなかった。そこには、「冷麺」という耳慣れないメニューがあるだけだった。喫茶店に入って珈琲を注文しても、なぜかウェイターは珈琲だけしか出してくれず、いつまでたってもおつまみを持ってきてはくれなかった。結局、どの店でもおつまみは出なかった。

言葉に地域性があるように、食べ物にも驚くような地域性がある。テレビの時代を迎え言葉の地域性は薄まっていったが、食の地域性に対してはその影響は弱かったようである。こうした地域性を居酒屋ノリで、インターネットを利用して集めた本である。

例えば、
天麩羅にソースをかけるか?
紅ショウガの天麩羅を食べるか?
「赤飯」とは甘くて甘納豆が入っているものか?
茶碗蒸しは甘いか?
卵焼きは甘いか?
納豆はよく食べるか?
納豆に砂糖を入れるか?
「肉」といえば、牛肉?それとも豚肉?
「冷やし中華」?それとも「冷麺」?
etc
狭いと思う日本の中だけでも、これだけいろいろな食べ方があり、面白いものだと思う。

著者: 野瀬泰申
タイトル:全日本「食の方言」地図