つくられる命 AID・卵子提供・クローン技術/坂井律子他
2002年5月放送「NHKスペシャル・親を知りたい」の取材をもとにした本。
医療技術・生殖技術が進歩してゆく中、新しく生まれてくる問題とは何か。
配偶者の一方に生殖機能障害があった場合でも、それを一部補う技術が存在し、実社会で広く施術されている。日本でもAID(非配偶者間人工授精)によって生まれた子供は、数十年にわたり、すでに1万人を超えているという。
では、何が問題なのか?
1.AIDによって生まれた子供は、出自を知らされない場合が多く、自らのルーツを知る機会を失う。
2.1.と同様の理由のため、自分の遺伝情報を失う。つまり、例えば、ガンができやすい家系だからそれに備える生活を行う、などという事が不可能になる。高血圧・肥満・その他遺伝病などについても同様。
3.AIDであることを知った時、自出を隠されていたと言う思いが、親に対する信頼関係を損ねることがある。
4.結婚を考えた時、たとえどれだけ少なくても、相手が自分と血縁的に近い可能性を、常に恐れなければならない。これは、AID児の子供も同様である。
海外の取材などを通じ、AID児の自出を知る権利とドナーのプライバシーのせめぎ合い、そうしたせめぎ合いの中でのドナーシステムの存続について教えてくれる本である。
前半、取材を通して妙なエピソードを紹介している部分もあるものの、こうした生殖医療がもたらす社会問題の現状について知るには、割合良い本だと思う。特にAID児の結婚問題などは、指摘されるまで全く気が付かなかったので、そうした知識が得られたのは良かった点だ。
著者: 坂井 律子, 春日 真人
タイトル: つくられる命 AID・卵子提供・クローン技術
医療技術・生殖技術が進歩してゆく中、新しく生まれてくる問題とは何か。
配偶者の一方に生殖機能障害があった場合でも、それを一部補う技術が存在し、実社会で広く施術されている。日本でもAID(非配偶者間人工授精)によって生まれた子供は、数十年にわたり、すでに1万人を超えているという。
では、何が問題なのか?
1.AIDによって生まれた子供は、出自を知らされない場合が多く、自らのルーツを知る機会を失う。
2.1.と同様の理由のため、自分の遺伝情報を失う。つまり、例えば、ガンができやすい家系だからそれに備える生活を行う、などという事が不可能になる。高血圧・肥満・その他遺伝病などについても同様。
3.AIDであることを知った時、自出を隠されていたと言う思いが、親に対する信頼関係を損ねることがある。
4.結婚を考えた時、たとえどれだけ少なくても、相手が自分と血縁的に近い可能性を、常に恐れなければならない。これは、AID児の子供も同様である。
海外の取材などを通じ、AID児の自出を知る権利とドナーのプライバシーのせめぎ合い、そうしたせめぎ合いの中でのドナーシステムの存続について教えてくれる本である。
前半、取材を通して妙なエピソードを紹介している部分もあるものの、こうした生殖医療がもたらす社会問題の現状について知るには、割合良い本だと思う。特にAID児の結婚問題などは、指摘されるまで全く気が付かなかったので、そうした知識が得られたのは良かった点だ。
著者: 坂井 律子, 春日 真人
タイトル: つくられる命 AID・卵子提供・クローン技術