PS/トゥームレイダース | 読んだり観たり聴いたりしたもの

PS/トゥームレイダース

リクエストにより書く。プレイしたのは、たしか99年頃。週末の数時間のこつこつプレイで、2,3ヶ月かかってクリアしたはず。

以前から評判を聞いていたので、中古を入手してプレイしたのだが、全く噂通りの良作だった。こんなに、冒険をした!という気分にさせてくれるゲームは、後にプレイするこのシリーズの続編を除いては、見あたらない。

主人公レイラ(後に版権の関係でララに変更)の後頭部の後ろから眺める視点で、3D空間を縦横無尽に駆け抜ける爽快さ。奈落の底をのぞき込む恐怖。謎を解く手がかりを探し回る焦り。動き出す罠や仕掛けを避けるべく、必死で操作する緊張感。襲い来る巨大な敵との死闘。とにかく圧倒的な冒険としか表現できないものが、そこにはあった。

このゲームで良かったポイント。
1.3D空間としての冒険フィールド。例えば、中盤、ポセイドンの間(?)で高所から足を踏み外し落下する瞬間に肝を冷やした人は多いだろうが、こうしたリアルさを感じさせる空間で、ジャンプとよじ登りだけで踏破してゆく達成感。息の続かない水中迷宮で解錠スイッチを間一髪で発見する。遠く高くかすんでおぼろにしか見えない目的の場所へたどり着くため、あたりを見渡し足場を捜していく。こうした行動に説得力があった。ドット単位ではなく、2m立方程度の大きなブロックを基本にした構造は、絶妙な操作の容易さと難しさのバランスを生み出している。そしてそのブロックの粗さを感じさせない所もすごい。
2.適度な謎。お子様向けでもなく、不親切に難しすぎもしない、適度な難易度。3D空間を使った迷路と解錠スイッチなどのトリックが基本だが、自分がチェスの駒になったかのような巨大な舞台をつかった仕掛けなどが楽しい。
3.適度なアクション。しかも、一瞬の操作ミスが命取りになる緊張感。セーブが随時ではなく、セーブポイント制なので、自力でクリアするしか道はなく、何度も挑戦するわけだが、とうとうその罠をクリアできた時は、その分本当に嬉しかった。銃器による攻撃アクションは、半自動なので逆に簡単だ。ライフゲージ制なので、敵の攻撃を受けても一撃で死ぬことはほとんど無いが、ボス級の敵の攻撃では瞬殺されることもあるし、落下や罠などではしばしば即死する。そしてその死に方がまたかなりむごい。
4.ムダのない音楽&効果音。BGMはほとんど無い。シリーズを通して、この、音無世界でのストイックな冒険感がとてもすばらしい。そして、普段音がないからこそ、要所で入る音楽の、そのゲームを盛り上げること盛り上げること。近づくとともに、神秘的な音楽の響きが流れだし、遠景から浮かび上がる巨大構造物に思わず鳥肌が立つ。
5.ストーリー。終盤、ややSF臭を増すものの、一貫して考古学アドベンチャーの世界観を保つストーリーは秀逸。シオンの謎はなかなか印象に残る。

当然PSの処理能力を考えれば、今から見ればお粗末な画面に思えるかも知れない。しかし、遊ぶには十分。ただ、残念なことに、結構プレイする人を選ぶゲームのようで、操作感やゲームシステムなどで、割合好き嫌いがはっきり分かれるようだ。

個人的にはシリーズの2の方が好きなので、いつかそちらを書こう。

メーカー: ビクターエンタテインメント
タイトル: トゥームレイダース