若かりし頃

私は、ファッション系

デザイン専門学校に

通っていました。


卒業する頃

私は幸いに、

第一志望の企業に

就職が決まりましたが、


私の友人は、

第一志望の企業に

落ちてしまいました。


まわりから、

絶対受かるだろうと

言われていただけに、

その友人は、挫折感から、

気持ちの落ち込みが激しく


担任から、

今ならまだ間に合うからと、

別の企業の二次面接を

すすめられたが、


面接にトライするところまで

気持ちを上げていくことができず

どうしたらいいのか

方向性を見失っていた時


どうやら私は、

「きっと大丈夫だから!」と、

励ましの言葉を綴った手紙を

そっと友人の鞄の中に

入れたそうです。

(忘れていましたが・・・)


そして、友人は、

その手紙に励まされ

二つ目の企業に挑みました。


二つ目の企業は、

第一志望の企業よりも

大手で堅い雰囲気だったため

少々ワイルドな雰囲気の友人は

今度は、難しいのではないかと

まわりに言われていました。


しかし、その結果、

見事に採用が決まりました。


そして、

その事は、私の母校での

七不思議のひとつとなりました。


友人は、

採用になった企業で数年働いた後

アメリカ大陸へと渡り


今はシカゴの大学で

デザインを教えています。


そして、帰国する度に、

必ず連絡をくれます。


私が、婦人科の手術を

する事になった時も

とても励ましてくれました。


なぜそんなに私を

気にかけてくれるのか、

その理由が

当時の出来事にあったようです。


私が友人を励ましたように、

自分もまわりの人に何かあった時、

励ますことができる人になろうと

思ったということでした。


先日、

1年ぶりに友人とランチをして

母校の七不思議のきっかけが

私の手紙だったことを

あらためて知り


若かりし頃の私、

なかなかやるやん!


と、自画自賛。


そして、

若かりし頃から

苦楽を共にした友人を

これからも大切にしようと

思うのでした。


(ビーガン料理パプリカ食堂にて)