今日は、「五島長崎国際トライアスロン」の大会愛称である
「バラモンキング」について書きます
まず、「バラモンキング」の「バラモン」とは何というところからご説明します。
五島では、 昔から男の子(長男)の初節句(旧3月3日)に祖父が、バラモン凧を手作りで贈り、天高く揚げて、凧が発する独特の唸りで子供の厄を払い、無事成長と立身出世、家内安全を祈願しました。
(※上の写真がバラモン凧です。)
バラモン凧の絵柄は、鬼が真正面から、兜を咥え込んだ姿で、敵に後ろを見せぬ勇者の姿を表現しています。
その風習が、遣唐船や倭寇にゆかりの地に限れているところから八幡船(倭寇)がもたらしたもので、倭寇が風向きを調べる風見か示威、または合図のため揚げたのではないかと云い伝えられています。
五島では 「あん人は、ばらもんじゃん」と言うことがあります。
ばらか = がむしゃら 又は 荒々しい
ばらもん = 向う見ず 又は 横紙破り
これは、 ただ単なる向う見ずで、 がむしゃらという意味ではなく
正論、正義の主張で正しい筋を通すためには、我ひとりでも行かんという含みがある独特のニュアンスある方言です。
古くから五島の人々に愛されたバラモン魂
逆境に挫けぬ元気者 バラモン・キング
その元気を広く「日本全国に・・全世界に・・」と願う五島の島民の思いが
今回の五島長崎国際トライアスロン大会を機に、大空に羽ばたくように
皆様の御支援と御愛顧を、よろしく御願い申しあげます。