話を昔に戻しましょう。


 本社で取締役の話を聞いて、戻る職場はライン作業です。


 その日は夜8時から休憩を挟んで朝10時までの仕事です。


 仕事といっても、実は私は流れていく製品を見ているだけです。


 あくせく機械に向かって働く皆さんを見ている自分、


 みんなは怪我をする恐れがあるが、自分はない、


 俺って必要なのかな~


 涙が出てきました。


 「どんな仕事も価値は同じく尊い」「働けるだけでも幸せ」


 そんな言葉で自分を誤魔化しても、もうどうにも抑えられないマグマが


 自分の中で吹き上がっているのがわかりました。


 「俺って実は、今まで全部環境や他人のせいにしてきたけど、ほんとにそれだけか?」


 「死ぬほど何かをやってみよう!」


 そしてその時「死ぬほど」と思えるような対象は、偶然にも英語しかありませんでした。

 日本の中高生に「留学したいか?」ときけば、かなりの確立で「したい」というと思います。


 しかし、現実に海外の(主に主要欧米国)大学、及び大学院で「学位」を所得する人は、かなり


 すくないのではないでしょうか?


 しかし実際のところ、これは「英語ができないから」でも、「学力が足らないから」でもなく、


 「日本国内において、留学する、という情報が味噌も○も一緒になっているから」ではないでしょうか?


 つまり、「高校以下の留学」と「大学の留学」と「マスターでの留学」と「Phdでの留学」


 が、めちゃくちゃに説明されているからだと思います。


 私はマスターでの社費留学となるわけですが、「まちがいなく」この形での留学が一番かんたんです。


 逆に言えば、IVYリーグへの学部入学は、「ほとんど不可能」だと思いますし、高校からの


 留学は、最終的に日系企業への就職を希望していれば、そんなにポイントにならない可能性が高い


 のではないかと思います。(あくまで狭い狭い私の周りでの話です)


 Phdの留学は、ここまで述べた留学とはわけが違います。


 そういった情報は、様々なところで断片的にしか手に入らず、


 皆が皆、なんとなく留学を諦めている現状は、なんとなくもったいない気がします。


 

 本日は英語の授業のために電車で2時間遠出してきました。


 ひとしきりこの1ヶ月でたまった疑問を解決して、またやる気をもらってきました。


 先生はいつも、「1週間のうち2,3時間英会話学校に通って喋れるのはせいぜいハローの次までだ」


 とか、「1日3時間は最低でもlisteningしてきてから来てください。できないなら来ても時間の無駄ですよ」


 と、結構無茶を言います。


 しかし、これはかなり真実で、アメリカの大学院に留学するということは、「最低でも」アメリカの


 ハイレベルな高校生よりは授業の内容を理解できないといけないわけで、日常会話をいくらやっても、


 TOEFLとの関連性は薄いと思っています。


 その後、スターバックスにいくと、そこはプチアメリカになっていました。はじめてみる数の


 東北の外国籍と思われる方々・・・


 こっそり隅っこに座って、ペイパーバックを呼んでいると、「英語勉強ですか?」と話しかけられました。


 彼はペンシルベニアから来ている若者で、日本学をメジャーにしていたらしく、日本の中学生と小学生に


 ALTとして英語を教えているそうです。


 「日本の漢字がすごく好きだ」というので、いくつかの漢字の成り立ちを教えると、とても喜んでもらえて、


 いろいろな話をしました。


 企業派遣でMITに行くというと、「MITはwater poloが強くて、学生時代対戦したことがある」などなど、


 いろんは話をしてくれました。


 それにしてもかっこいいアメリカ人でした、日本人が描く、典型的な田舎のエリートアメリカンでした。


 LLMに行くためのお金をためているともいっていました。


 最後に名刺を渡して、電話番号を交換しました。


 楽しい友人ができた、素敵な日でした。

 覚えられますか?


 私は本気で「脳に問題があるんじゃないか?」と思いました。


 著名な単語帳で勉強したのですが、わからなかったらするチェックが


 42回ついてる単語があります・・・・


 いくらなんでも、30回くらいからは、毎回わからないたびに、


 なさけないやら腹が立つやらで、涙がでました。


 ただ、いい大人になって、涙が出るほど悔しいことが、


 仕事以外にもあることは、少し満足感もありました。


 そういう満足感は、勉強を継続していくための最高のガソリンです。


 よく「今年は英会話を習いたい」というようなアンケート結果がありますが、


 それだけ「誰もできるようになってない」ということ。


 なぜなら、「必要ないから」だと思います。


 自分はどうしようもなく頭は悪いですが、「やらないわけにはいかない」


 状態だったのでやれただけです。




 私のどうしようもない性格の一例として、満員電車には乗れません・・・・


 だから東京にいるときは、6時前には家を出ます。



 結局、人には得意不得意と、やったほうがいいこととやらなければならないことがあって、


 自分の場合、「不得意だけどやらなきゃならない」ことが、英語(TOEFL)だっただけです。

 2年目も終わりに近づくと、ひたすら言い訳がはじまりました。


 「ひょっとしたら、この工場で新製品を作る計画があるのでは?」


 「もしくは工場の閉鎖があって、その音頭をとらすため?」


 「いやいや、アウトソーシングの準備をしているんだ」


 すでに周りのおじちゃんたちは、「いつまでいるんだ?」などといわず、


 「そっとしといてくれる」という、心づかいを受けておりました。


 

 そんな折にあった「若手社員本社勉強会」・・・


 おそろしく憂鬱な集合、行きの新幹線はお葬式気分。


 本社では「この本を読め」と、カーネギー、ナポレオンヒルなんかの


 本を薦められ、帰って読んでみるも、


 「ライン作業員はどうやって「人を動かす」活かせばいいんだよ・・・」となる。


 ライン作業員なのに、ラインから大幅に外れている時期でした。