デート

あまり遠出のデートはしないママとケビンでしたが

久しぶりに横浜に行く事になりました。

ケビンが英語を教えている生徒から

コンサートのチケットをもらったからです。

ママは普段しっかりメークをしない派でしたが

この日は気合いを入れてメークをし髪を巻き

ちょっと頑張って買った洋服を着ました。

普段より目が倍に大きく見え

髪を巻くとエレガントな女に見え

ママは自画自賛で大満足でした。

待ち合わせの駅に早く着くと

ママはケビンの驚いた顔を想像しました。

『今日はすごく綺麗だよ』

と言ってくれるでしょう。

なんと答えましょうか?

やはりアメリカ人的に自信を持って

『ありがとう』

と言うのがスマートでしょうか?

そんな想像をしていると

ケビンがこちらに向かっているのが見えました。

ケビンは相変わらず

ちょっとヨレヨレのカーキの半ズボンに

しわの目立つ白のポロシャツを着ています。

(あれ?その格好で行くの)

ママは少しがっかりしました。

そしてケビンがママの前に到着しました。

「誰かと思ったよ。何でそんな化粧しているの?ワンピースまで着て。パーティーにでも行くつもり?」

決してジョークで言っているのでは無いとケビンの引きつった顔が言っていました。

楽しみにしていた遠出のデートが台無しの一言です。

「ちょっとおしゃれにしたかっただけよ」

「そんな格好じゃ僕恥ずかしいよ」

ケビンの目の奥にある冷たい何かが

言葉以上にママを落ち込ませました。

続きは明日汗