食品ロスの現状(世界では~)
世界では毎年40億トンの食料が生産されていまして、これは全人口の食を賄うには十分な量との事です。
にもかかわらず、実際には食料が余る国と食糧が不足する国が存在するのは、「食品ロス」が原因の一つとされています。
食品ロスが多く起こる先進国では、人口の食料を賄うために大量に食料が生産され、自給できないものについては輸入を行っています。
つまり40億トンもある食料の多くは、収入があり消費が見込まれる先進国に集中しています。
しかし、この食料は消費者自身や小売店などの流通の過程で余ったものは廃棄されています。
世界では食品ロスを含め食品廃棄物の量は13億トンにものぼり、年間の生産量を40億トンとすれば、なんとその約3分の1は廃棄されていることになります。
日本の食品ロスの現状
世界での食品ロスも大きな問題となっていますが、日本国内でも相当量の食品ロスが生まれています。
まだ食べられるのに捨てられてしまう食品(食品ロス)。
我が国の食品ロスは年間643万トン(2016年推計)発生しており、
その内訳は、事業系食品ロスが約352万トン、家庭系食品ロスが291万トンとなっています。
つまり、生産、製造、販売の各段階及び家庭での調理や食事、後片付けなどの各場面において、食品ロスが発生していることになります。
日本では、食料を海外からの輸入に大きく依存しています。
食品の廃棄は、その生産に使われた土地・水・エネルギー・そして人々の労力など、多くの資源を無駄にしていることとなります。
限られた資源の有効活用や環境負荷の軽減に目を向け、社会全体で食品ロスの削減に取り組むことがとても重要になります。