現実とは?〜それから今日のメニュー | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

現実とは?〜それから今日のメニュー

いつものように、奇妙な夢を見た。

ぼくは夢の中でのどの渇きをいやすため、

水道を探していた。

林の中を裸足でかけずりまわり、

水道を探し当てると、何故か故障していて、

水が出ない。

そんなことを何回か繰り返すと、

ぼくは夢の中で、ある考えに至るのだった。


これって、夢の中でよくあることだよな、と。


夢の中では、よく何かに追いかけられたときに走れなかったり、

尿意を催し、トイレを探せど見つからなかったり。

そのようなことがよく起こる。


そして、

ぼくは、これが夢でないことを、

足の裏の感覚で確認する。

赤茶けた土や、

小さな落ち葉や枝の切れ端などの感覚がリアルすぎて、

ぼくはこれが夢でなく、

現実だと悟る。


されど、

ぼくは眼を覚まして、

それが夢であったことを、認識する。


現実とはなんなんだろう?


脳が五感を通じて認識した世界が現実ならば、

夢は五感に頼らず、脳自体が作り出した感覚なのだから、

入力ソースが異なるだけで、

脳自体は現実として認識しているのではないか?


朝から下らないことを考えながら、

ぼくはバナナを一本と、お茶を飲む。


財布の中身のことは考えないようにしていたが、

食事をするたびに、

死にたい気分になった。


バナナが朝食で、

昼はトーストにハムとレタスを挟んで食った。


夕食は?


それは多分ないだろう。