選択
ぼくは選択を迫られていた。
週一日の休みで、
一日15~16時間拘束の仕事で、
酒を飲んだり、
本を読んだり、
映画を見たり、
音楽を聴いたりする時間すらない生活と、
週休二日で、
一日9時間拘束、
8時間労働で、
当然、非正規雇用で、
薄給で、
酒を買ったり、
本を買ったり、
映画を観に行ったり、
CDすら買えない生活と、
どちらを選ぶか。
どちらを選んだとしても、
とても、
人間らしい最低限の生活は、
望めるものではなさそうだ。
それでも、
日々を生きる以外にない。
この国が沈み行くのを、
まるで人ごとのように眺めながら。
これは、心中か。
いや、
緩慢な死だ。
週一日の休みで、
一日15~16時間拘束の仕事で、
酒を飲んだり、
本を読んだり、
映画を見たり、
音楽を聴いたりする時間すらない生活と、
週休二日で、
一日9時間拘束、
8時間労働で、
当然、非正規雇用で、
薄給で、
酒を買ったり、
本を買ったり、
映画を観に行ったり、
CDすら買えない生活と、
どちらを選ぶか。
どちらを選んだとしても、
とても、
人間らしい最低限の生活は、
望めるものではなさそうだ。
それでも、
日々を生きる以外にない。
この国が沈み行くのを、
まるで人ごとのように眺めながら。
これは、心中か。
いや、
緩慢な死だ。