無料バーガーと140円コーヒー | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

無料バーガーと140円コーヒー

無料バーガーの券を一枚持っていた。

期限は明日で、私は仕方なしという感じでバーガー屋へ足を運んだ。

店内は貧乏臭さと、

騒々しさと、

肥った店員のやっつけ仕事的な対応があいまって、

私を不愉快にさせた。

それでも、無料チケットを消費せねばならなかった。

商品を受け取り、窓際の席へ座る。

何故か饐えた匂いがした。

子供が店内を猛烈な勢いで走り回る。

ノートパソコンを弄ぶおじさん達。

携帯型ゲーム機で、

テーブルを囲むように集まり、

モンスターなんとかを遊ぶ中高生。

テキストを広げて勉強に励む若者。

スマートフォンをさすり続ける地味な青年。



あんたはどうなんだよ、って?



そう。

私はノートを広げて、

目の前のつまらない出来事を、

書き留めていただけ。