一瞬のうちに消え去る | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

一瞬のうちに消え去る

私は携帯で文章を書いていた。

文字の入力はひどくやりにくい。

それでも、結構な字数だった。

何かの調子で画面が切り替わる。

保存するか、
しないか。

まだ書き終わっていないので、
私は迷わず、しない、を選ぶ。

次の瞬間、画面は初期メニューのような状態になった。

私は数秒間、硬直する。

私の書き上げた文章は、
跡形もなく消え去ってしまった。

早朝、牛丼屋へ行ったときの話しで、
それなりに、良く書けていた。
大男が登場する。
飯の食い方について。
散文だった。

そんなときほど、何故か消えてしまう。

私は、同じ物を再度書き直す事が出来なかった。

同じものは書けない。

文章は技巧や構成を練りに練って書くものではない。
稚拙な文章でも構わない。
勢いの無い文章は死んだ文章だ。

そう、ある作家が言っていた事を思い出す。

これで何度目になるだろうか?

PCならばテキストエディターで下書きをし、
それから、ブログへUPという手順が取れる。

本を読んだり、

ものを書いたり。

最近、

好きだったそれらが、
また傍に寄り添ってくれそうな気がして。

手近な筆記用具の携帯で、書いた訳なのだが。


本をまた読もう。

孤独なときは、いつもそうだった。

そして、

今も。