日々考える事 | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

日々考える事

いつも考え続けているような気がする。
頭の中に、様々な考えが溢れ、何も手に付かなくなる。
なぜなら、その考えはほとんどがネガティブなものだからだ。
職場のあいつが気に食わないとか、
牛丼屋で隣に並んだおじさんが、楊枝でスーハー五月蝿いとか。
バカじゃないの?
これじゃ、自分の事について、考える余裕などなくなってしまう。
そう、
全てはどうでも良い他人の事について、
思い巡らし、
悩み、
腹を立てる。
私はいつも、モンゴルの遊牧民について想いを巡らす。
微かな憧れとともに。
彼らの生活に、
電気も、
水道も、
ガスもない。
しかし、自分の事を考える時間は充分にあるという。
放牧した家畜を追ったり、世話をするのは大変かもしれないけれども、
我々の様に、半日会社に拘束される事はない。
家畜の世話は一日中やっているわけではないからだ。
作業を終えると、
自分の時間はたっぷりとあり、
テントでゆっくりと、思索にふける事ができる。
生活の維持のために、
一日中会社で過ごし、
電気、水道、ガス、通信費を払い、
何かに苛立ち、
失望し、
何の幸福感も得られないまま、
日々死んでゆく。

それが、
便利さを約束された文明的な生活というものなのか?

そんなの、誰も望んじゃいない。