ライフライン
ガスが止まっていた。
どうやら支払いを忘れていたらしい。
金はなかった。
猫の治療費にすべて使ってしまったのだ。
給料日は週明けなので、その日はどうする事も出来ず、
食べ物すら調理出来ない有様だった。
キッチンの端の方に、オイルサーディーンの缶が転がっていた。
私はそれを食べ、何もする事が無くなった部屋へ行き音楽を聴いていた。
何もする気が起きず、しばらくすると眠くなり、
布団へ潜り込んだ。
夢を見た。
どこかの島の海岸線で、カクテルを片手に。
きっと、幸福感に包まれ。
そして。
私は空腹で目覚めると、銀行へ行き、牛丼屋で朝食をとり、
コンビニでガス料金を支払った。
家族連れの姿が、視界の端に見える。
私が死んでも、誰にも迷惑はかからない。
そんなことを、ふと思った。
猫もいなくなってしまったし。
外は晴れていて、かえって気分が滅入ってしまう。
雨でも降れば良いのに。
私は呼吸を繰り返す。
ただそれだけの。
生きるだけの。
動物だった。
どうやら支払いを忘れていたらしい。
金はなかった。
猫の治療費にすべて使ってしまったのだ。
給料日は週明けなので、その日はどうする事も出来ず、
食べ物すら調理出来ない有様だった。
キッチンの端の方に、オイルサーディーンの缶が転がっていた。
私はそれを食べ、何もする事が無くなった部屋へ行き音楽を聴いていた。
何もする気が起きず、しばらくすると眠くなり、
布団へ潜り込んだ。
夢を見た。
どこかの島の海岸線で、カクテルを片手に。
きっと、幸福感に包まれ。
そして。
私は空腹で目覚めると、銀行へ行き、牛丼屋で朝食をとり、
コンビニでガス料金を支払った。
家族連れの姿が、視界の端に見える。
私が死んでも、誰にも迷惑はかからない。
そんなことを、ふと思った。
猫もいなくなってしまったし。
外は晴れていて、かえって気分が滅入ってしまう。
雨でも降れば良いのに。
私は呼吸を繰り返す。
ただそれだけの。
生きるだけの。
動物だった。