真の力〜内なる力 | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

真の力〜内なる力

なんてこった。

深夜一時。

俺はだれもが一度は経験する、

スーパーサイヤ人モードに入っていた。

どんなに強大な敵でも、小指一本でひねり倒す、

圧倒的な力を。





ここのところ、

何も手に付かなかった。


まともな考えが、何一つ浮かばない。


出来る事ならば、


一瞬にして別の世界に逝き、


そっちで楽しくやりたかった。


もったいないな。


このモードに突入すると、

信じられないようなすばらしい事が思いつくし、


言葉がどんどん溢れてくるのだった。


しかし、


明日は十三時間労働だった。


どんな酷い仕事でも、

給料をもらうからには、


人はだれだって、最低限の働きを、演じる必要があった。


このまま朝まで、ものを書いていたかったが、

それでは仕事ができなくなってしまう。


さて、


どうしたものか。


俺が敬愛する彼だったら、

こう言うだろう。


くそったれな仕事なんてやめちまえ。飢えと引き換えに自由な時間を獲得するのだ。


何でこうなるんだろう。


俺は何一つとして、成し遂げていない。


小さな爪切りで、

足の小指の爪さえ切れないじゃないか。


まじめな話。


もう寝ろよ。