激安ファミリーレストランから | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

激安ファミリーレストランから

酷く疲れていた。

腹も減っていたし、

家に帰ってから、

米を研いで飯の支度なんて、

出来そうも無かった。


俺はファミレスで飯を食う事にした。


たわけたウエイトレスだった。

呼び鈴のボタンを二度押しても、

ホールと調理場をつなぐ出入り口で、

くっちゃべっており、一向に、

オーダを取りにこない。


三度目の呼び鈴で、やっと来た。


一番安いハンバーグとドリンクバーを注文した。


運ばれて来たのは、何故かステーキだった。


品物だけ運び間違えたのか、

オーダーのとり間違いか。

俺は即座に伝票を確認した。


残念ながら、オーダーのとり間違いだった。


品物の運び違いならば、

俺は黙って食っていたに違いない。


当然だが、

ステーキを下げさせ、

もともとは、ハンバークを注文した事を告げた。



飯を食い終わってから、俺は本を読んだ。


気が付くと、外が暗かった。

三時間以上もコーヒーを啜りながら、

本を読んでいた事になる。



快適だった。


店内は静かだった。

文庫本を一冊読み終えてしまうと、

俺は手帳を取り出し、書き始めた。


思った事、

気になる事、

ばかばかしい事、

心を躍らせる夢想。



なんて事だ。


もう眠くなってきた。

疲れがたまってるんだよ。

もう、

無理じゃねえか?

こんなの?

$日々を生きる。~モラルハラスメント。離婚。解雇。そして、これから。-ocya