ご容赦ください
目覚めると酷い頭痛で起き上がれず、俺は眼を閉じた。
痛みはいつもの場所だった。
まったく、なんてこった。
これじゃあ、何も出来やしない。
しばらく、もがいていると、痛みは少しだけ弱まっていくような気がした。
俺は一度眼を開いた。
開け放たれた窓からは風もなく、蒸された空気が部屋の中を押しつぶしている。
しかたなく、眼を閉じた。
なんとか眠ったようだった。
そして、夢をみた。
夢のなかの俺は、何か大事なものを運ぶ使命を帯びていた。
まったくもって、映画の観過ぎだな。これは。
この仕事は、誰かとペアでやるものらしい。
始めは美女だった。
二人、車に乗りこんだ。
俺はもちろん運転席。
走り出すと、すぐに妨害がはいった。
俺はそいつらを巻き、新たな合流ポイントへと向かった。
次に現れた女は平凡な女だった。
俺はその女と並んで、夜の町を歩いた。
歩きながら、いろいろなことを話した。
その女は、とても良いやつだった。
少し太めで、眼が細く、とんでもない容姿、というわけでもなく。
仕事が終わったら、この子と一杯やりたいと思った。
気が付くと、女が俺の方を見ていた。
その視線は、俺に好意を抱いていると読み取れた。
なんてこった。
俺にも、つきが回ってきたと、夢の中で思っている。
ははは。
呆れたもんだ。
俺は目覚め、こめかみを擦った。
痛みはいくらかましになっている。
今見た夢を忘れないうちに、書き留めようと思った。
こうして、PCの前に座って。
出来上がったものは、酷いものだった。
もうちょっとましなものは、書けないものか。
落ち込んでしまいそうだ。
ある作家が言っていたっけ。
ものを書くには、とにかく良く読み、よく書く以外にない、と。
今の俺は、本も読まなくなったし、
こうして、PCの前に座り、戯言を書くことも少なくなった。
何の意味がある?
夢の話なんかを書いて。
どうでもいいか。
きっと練習にはなるだろう。
作文の。
痛みはいつもの場所だった。
まったく、なんてこった。
これじゃあ、何も出来やしない。
しばらく、もがいていると、痛みは少しだけ弱まっていくような気がした。
俺は一度眼を開いた。
開け放たれた窓からは風もなく、蒸された空気が部屋の中を押しつぶしている。
しかたなく、眼を閉じた。
なんとか眠ったようだった。
そして、夢をみた。
夢のなかの俺は、何か大事なものを運ぶ使命を帯びていた。
まったくもって、映画の観過ぎだな。これは。
この仕事は、誰かとペアでやるものらしい。
始めは美女だった。
二人、車に乗りこんだ。
俺はもちろん運転席。
走り出すと、すぐに妨害がはいった。
俺はそいつらを巻き、新たな合流ポイントへと向かった。
次に現れた女は平凡な女だった。
俺はその女と並んで、夜の町を歩いた。
歩きながら、いろいろなことを話した。
その女は、とても良いやつだった。
少し太めで、眼が細く、とんでもない容姿、というわけでもなく。
仕事が終わったら、この子と一杯やりたいと思った。
気が付くと、女が俺の方を見ていた。
その視線は、俺に好意を抱いていると読み取れた。
なんてこった。
俺にも、つきが回ってきたと、夢の中で思っている。
ははは。
呆れたもんだ。
俺は目覚め、こめかみを擦った。
痛みはいくらかましになっている。
今見た夢を忘れないうちに、書き留めようと思った。
こうして、PCの前に座って。
出来上がったものは、酷いものだった。
もうちょっとましなものは、書けないものか。
落ち込んでしまいそうだ。
ある作家が言っていたっけ。
ものを書くには、とにかく良く読み、よく書く以外にない、と。
今の俺は、本も読まなくなったし、
こうして、PCの前に座り、戯言を書くことも少なくなった。
何の意味がある?
夢の話なんかを書いて。
どうでもいいか。
きっと練習にはなるだろう。
作文の。