今更、何を言う~笑止の沙汰 | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

今更、何を言う~笑止の沙汰

ある日の午後。

俺は、娘と楽しい時を過ごしていた。

まあ、楽しい事なんか、永く続くものじゃないな。

ほんの一瞬だった。

どうやら、この家の中で、俺がハッピーな面をしてはいけないらしい。

その時、娘の母親が、唐突にモノを床に叩きつけ、怒りを俺にぶつけてきた。

怒りの原因は、キッチン用品の修理はいつになったら、行うのか、という事だった。

そんなの初耳だった。

いや、随分前に聴いていた、かな?

そいつを覚えていたとしても、やってやる気など微塵もないが。


これはまったくもって、笑止の沙汰だ。

こんな状況の中で、俺があんたのために、何かをしてやろうなどと、思える筈がないじゃないか。

俺の娘の母親は、自分の生活全てから、俺を締め出した。

それから、更に切り捨て、

口汚く罵り、

見下し、

蔑み、


それでもなお、俺が「娘の母親」のために、恭しく、愛情をもって行動するとでも思ってるのか。

本当に、おめでたいヤツだ。

今更何を言っているのか。

呆れ果てて、俺は頭がクラクラした。


俺は「娘の母親」に、何かをしてもらおうなどとは、思っていないし、何かをしてやろうとも、思わなかった。

もう、それでいいじゃないか。

俺はあんたの奴隷じゃないんだよ。



いつまでも、やられっぱなしだと思うな、くそったれが。