詩 「ひとり」
わたしはひとりぼっち。
両親の顔さえ知らない。
それでもわたしには、彼がいたわ。
彼はわたしを愛してくれたのかな?
本当のところは、わからないのよね。
何故かって?
愛って、目に見えないんだもの。
気が付くと、わたしはまたひとりぼっちになっちゃった。
彼の使っていたトトロのマグカップ。
よくわかんない、プラモデルの雑誌。
スターウォーズのDVD。
そんなものを見てると、泣けてきちゃうのよね。
彼も、わたしと会うまではひとりぼっちだったって。
彼、わたしと暮らした半年間は、とても幸せそうだった。
ある日。
彼は仕事を解雇された。
酷く落ち込んじゃって。
そして、わたしの前から消えたの。
今も、この国のどこかで、
元気にしてるかしら。
それとも……。
まっててね。
もうすぐわたしもあなたの元へ行きますから。
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