詩 「君と星空」
まったく違う世界に君はいた。
家族も。
住む場所も。
働くところも。
そして、君のまわりは愛で溢れていた。
僕は泥の中に首まで浸かって、身動きが取れなかった。
憎しみ。
蔑み。
暴力。
それは、僕をズタズタにして、最後は殺されるに違いなかった。
僕らの接点は、データ化された言葉だった。
遠くにいる、君。
それは近くにいる、あいつよりも暖かで、やさしかった。
今夜は、星が綺麗だった。
きっと、君は星空を眺めているはずだった。
僕も、この星を眺めよう。
僕と君は、同じ星を眺めている。
どんなに離れていても、同じものを眺めている。
なんてことだ。
どんなに近くにいようとも、別のものを見ているアイツなんて……。
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