詩「猿になりたくない、人間」 | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

詩「猿になりたくない、人間」

車が列をなしていた。

前方で、二つの併走する列が一つになっている。

みんな礼儀正しく、交互に譲り合い、一つの列になっていった。


俺の番が近づくと、すぐ前の車が、不穏な空気に包まれた。

前の車にぴったりと張りつき、ネズミ一匹割り込ませないつもりらしい。

はじき出された車は俺の前に入るしかなかった。

俺は二台続けて入れてやった。


世の中は、悪意をむき出しにした、猿で埋め尽くされているのか。


駅。

車道。

職場。


下手をすると、家庭まで。


まあ、イラつかないことだ。

猿は猿同士、バナナを取りあったり、喚きあったりすればいい。


天使は本当にいるのかい?

いるかもね。

優しい気持ちになれた時。

俺は何故か、泣きたくなった。