くそったれ、就活時代1
財布の中に一円玉が2枚。
これでは、履歴書さえ郵送できない。
バイトでは、運がよければ心づけが貰えた。
100円とか200円、運がよくて、もう少し。
それを貯めて、切手を買い、ネットを介して履歴書や職務経歴書をコンビニで印刷した。
俺のプリンターは壊れていた。
妻のものを借りようとしても、首を縦に振ることはなかった。
金をもらうしかないな。
俺は意を決して、妻の前に向かった。
俺より先に、妻のほうがやってきて、文句を並べた。
いったいどうなっているの。
私の親戚が、呆れているわ。
お決まりの台詞だった。
それでも、俺を黙らすには十分だった。
金をくれとも言い出せずに、家を出た。
そのまま職安へ向かった。
面接をただ待っているだけというのが、耐えられなかった。
だからといって、家にもいられなかった。
くそったれ、就活時代2へ続く
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