もう、ゴメンだ。
職安に出かけた。
しかし、妻や義母はそうは思っていなかった。
義母が言ったらしい。
図書館などで、本なんか読まれたんじゃたまらない、と。
さすがに親子だ。
人の気持ちなど、爪の先ほども、想像することが出来ないらしい。
どんな気持ちで、日々を生きていると思っているのか。
職安に向かう途中、すぐに人を馬鹿にしたようなメールが、妻から届いた。
早く仕事見つけろ。
何だっていいじゃないか。
家族を養えるなら、大変で勤まらないなんていうな。
大変だなどと、泣き言を言った覚えはなかった。
俺は奴隷じゃないんだ。
お前らの、奴隷なんかじゃないんだよ。
確かに、職種や業種すら選んではいられなかったが、少しでも、良い条件を求めてはいるのだ。
それすらも、俺には許されないのか。
帰宅し、履歴書などを整えていると、妻が怒鳴った。
妻自身が提案した仕事に、決めてしまえ!と。
俺は妻を無視し、作業を続けた。
ひとしきり俺を愚弄し続け、妻は部屋を後にした。
すぐに壁を蹴り付け、ものを投げ付ける音がした。
それでも、俺は、無視し続けた。
もうどうでもよかった。
もう、ゴメンだった。