すべては他者の責任
己に非はない。
すべては他者の責任で自分は被害者だ。
これが妻の考えかたである。
たった一度たりとも、俺に対して謝罪したことはない。
明らかに、己に非があってもだ。
何処ぞの国よろしく、謝った方が負けとでも思っているのだろうか。
娘と 妻が、俺を嘲るようなことを言っていた。
俺は腹も立たなかったが、娘に対して妻がけしかけていたのが、気にかかった。
「人を悪く言うやつは、自分もどこかで悪く言われるんだ」
俺が妻に対して言うと、妻がこういった。
「どこかの教祖みたいな事言って」
妻は鼻で笑った。
俺は呆れたが、答えは想像がついていた。
俺の言うことは、すべて否定。
これが妻のルールだった。