妻の本音
俺に対して、ほんのひとかけらでも、情というものがあるのだろう。
どこかでそんな期待を抱いていたのかもしれない。
しかし、それは違った。
「あんたとこれからずっと一緒にいようとは思わない」
いつもなら、話はそこで終わっている。
しかし、今日は違った。
「なんであんた と一緒にいるかって?それは経済的な理由以外にないわよ」
ついに本音を言ったなと、俺は思った。
そこまで言いながら、また明日から一緒に生活できるその人間性も疑わずにはいられない。
優しさのかけらもない。
それが俺の妻なのか。
いくら何でも、馬鹿にしている。
平静を保っているつもりだったが、気がつくと部屋にあるものを蹴り上げていた。
頭を冷やし、少し考える。
どう考えても、別れるという結論にしかたどりつかなかった。