食洗機
我が家に食洗機が導入されてどのくらいになるだろうか。
導入当初、俺はひそかに喜んだ。
皿洗いという労働から開放されると思ったからだ。
しかし、そうはならなかった。
「皿、洗っておいて」
娘を寝巻きに着替えさせながら妻が言った。
俺は台所に行き、シンクを覗 き込んだ。
積み上げられた皿はかなりの量だった。
少量ならば、手洗いの方が多分得だろう。
皿の数が多ければ食洗機だ。
水の使用量は、手洗いより少ない。
それが食洗機のウリでもあった。
これなら、機械で洗った方が良いのではないか。
そう思い、食洗機を開けようと思ったら扉が開かない。
ロックされている。
と、言うことは?
俺はロックを解除し扉を開いた。
思ったとおりだった。
食洗機の中は、隙間なく食器で埋め尽くされていた。