悲鳴 | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

悲鳴

咄嗟にあっ、という声が出た。

俺はボトルのキャップをポットの中に落とした。

その時に口から出たのだった。

すかさず妻が言ってくる。

「たいしたことないのに、一々あっ、とか言わないでよ。苛々するんだから」



どうしようもなかった。

無意識に口を付いて出てしまうのだ。

どうということもなかった。

ねえ、ちょっと。

言った妻は苛立ってはいなかった。