充電か、それとも放電か | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

充電か、それとも放電か

時計に目をやった。

そろそろ妻が帰宅するかもしれない時間だった。

それも、はっきりとしたことはわからない。

妻の帰宅は、今すぐかもしれないし、5時間後かもしれなかった。


そう思うと、落ち着かなかった。


それに、気分は最悪だった。

身体は怠いし、右瞼のあたりが少し腫れたようになっていた。

頭痛の時、いつもそうなるのだか、いまは頭痛もなかった。

とにかく、こんな気分のまま妻に罵られたくはなかった。

闘うためには、力が必要だ。

今は、それがない。

力を蓄えよう。そう思った。

逃げている。

しかしそれは、闘うために逃げるのだ。


立ち上がり、車の鍵を掴んだ。

玄関に向かいながら、体の異変に気付き、一瞬はっとした。

壁に手をかけて、立ち止まる。

何故か、やけに足が重たかった。